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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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本授業は、総合基礎科目の学修目標2(論理的・批判的思考、能動的な態度)、および3(人文・社会科学の幅広い関心・知識)に関連する科目です。
この授業では、コミュニケーション学の理論や人間関係を理解する方法を学ぶことによって、円滑なコミュニケーションや人間関係の素地づくりをねらいとします。 まず、コミュニケーションの構造と本質、言語・非言語コミュニケーションなどの理論を概観し、それらをエクササイズによって確認します。続いて、対人理解や合意形成の方法などを講義とエクササイズを通して理解します。
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授業の到達目標 |
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自らを取り巻く人間関係について、コミュニケーション学の観点から客観的に捉えることができる。 コミュニケーションの本質、対人理解や合意形成の方法などを学ぶことで、自分の想いや考えを適切に表現しできるようになる。また、他人の意図を受け入れられる素地をつくる。
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成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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学修の記録として、テーマごとにポートフォリオ(A4判1枚程度)を作成します。また、グループワークを通じてコミュニケーションについて議論・考察し、その成果をワークシートにまとめてもらいます。 最終成績は、ポートフォリオ40%、グループワークシート40%、グループワークに取り組む姿勢20%(他者との協力、発言の有無などをもとに評価)の割合で評価します。 ポートフォリオについては一度回収し、適宜コメントをつけてLMSにて返却します。各自でLMS上で確認してください。
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教科書・参考書 |
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LMSを使用します。教科書は使用しません。 参考文献は以下のほかに、授業中に示します。 滝浦真人・大橋理枝 (2015)『日本語とコミュニケーション』放送大学教育振興会 (ISBN: 978-4595315435) 齋藤孝 (2004)『コミュニケーション力』岩波書店 (ISBN: 978-4004309154)
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準備学修の内容・必要な時間 |
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第1回の授業の準備学修として、これまでの人間関係やコミュニケーションにおいて困難を感じた経験を思い起こし、ノートなどに簡単にまとめてきてください。 第2回以降の授業の準備学修は、授業中に指示します。
授業での学修内容を振り返り、講義やエクササイズで気づいたことや学んだことの要点をポートフォリオに整理してください。また、自宅学習として、ポートフォリオの「授業後の課題」に取り組んでください。(時間の目安:1時間) また、日頃から、授業で学んだことを自らのコミュニケーションで実践してみてください。そうした積み重ねによって、自らのコミュニケーションを客観的に捉え、コミュニケーションの質を高めていきましょう。(時間の目安:2時間)
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その他履修上の注意事項 |
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情報電子工学科を対象とするクラスにおいて、この科目はJABEE対応プログラムの選択必修科目、学習・到達目標中項目2-3に対応する科目になります。
ほぼすべての時間を、皆さんが主体的に参加するグループワーク形式で行います。話し合い、発表、ワークなどへの積極的な取り組みが求められます。欠席日数が多くなると単位修得が非常に困難になりますので、やむを得ない事情がない限り、授業は欠かさずに出席するようにしましょう。
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授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンスとオリエンテーション――これまでのコミュニケーションを振り返る | 【第2回】 | コミュニケーションの構造と本質 | 【第3回】 | 言語コミュニケーション①――指示を出す | 【第4回】 | 言語コミュニケーション②――正確に伝える | 【第5回】 | 非言語コミュニケーション①――聴く人の態度 | 【第6回】 | 非言語コミュニケーション②――聴き手の役割 | 【第7回】 | ファシリテーション①――話し合いにおけるリーダーシップ | 【第8回】 | ファシリテーション②――意見を引き出す力 | 【第9回】 | アサーション①――自分の意見・考えを伝える方法 | 【第10回】 | アサーション②――自他を尊重して主張する | 【第11回】 | 人間関係の諸相①――他者を理解するとは? | 【第12回】 | 人間関係の諸相②――人が人を理解するための視点 | 【第13回】 | 葛藤と合意形成①――コンセンサスによる集団意思決定 | 【第14回】 | 葛藤と合意形成②――“良い”集団意思決定のために | 【第15回】 | まとめ |
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