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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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『地域経済・社会を調査・分析する』 日本の地域経済・社会を分析し調査する方法を学ぶ。地域経済分析の視点としては、5つ取り上げて考察します。 1つは、地域経済社会の成立基盤の分析(自然環境・社会環境)、2つは地域経済の産業構造の特徴を明らかにします。3つは地域の就業機会を示す地域労働市場の特徴を明らかにします。4つは、消費スタイルや居住スタイルを表す土地利用の特徴を明らかにします。5つめは地域問題を考察します。分析方法としては、地図やエクセルを使った地域統計分析、主題図の作成で考察します。地域事例としては、基本的な分析方法の確認のために、広域中心都市「仙台」を取り上げます。次に地域分析レポートを作成する対象地域として、宇都宮地域を取り上げます。
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授業の到達目標 |
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地域経済・社会を分析する上での基本的な視点と分析方法を学びます。また地域経済の特徴の違いによって、その分析方法が変わることも学びます。農業地域の分析、工業地域の分析、商業・サービスギョウが集積する地域の分析の違いを学びます。こうした基本的分析視点と方法を身につけて、事例地域を自分で選択して、分析結果をレポート(小論文)にまとめて、報告します。この作業を通じて、資料収集、整理、分析、発表、討論の一連のアクテイブラーニングの学びを実践します。
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成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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講義時のワークシートや作業課題が30%、地域事例分析レポートが40%、到達度試験が30%として評価します。 講義回数の3分の2以上の出席が到達試験の受験資格とします。
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教科書・参考書 |
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地域経済分析のテキストとして、「仙台地域の開発と地域問題を知る~地域経済分析~」(有料)を使用する予定です。
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準備学修の内容・必要な時間 |
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ワークシートや作業課題を確実に行うことです。
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その他履修上の注意事項 |
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地図や地域情報も含めて、地域に関心を持つ努力をしてください。地域問題を考察する上で情報収集は大切です。新聞を読んでスクラップする習慣を身につけたり、HP情報を活用しましょう。また、統計ではエクセルを使いますのでので、習得しておくこと。
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授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス:地域経済を分析する。基本視点①空間特性・地域経済圏②産業構造・産業連関③地域労働市場④消費構造・土地利用システム=居住システム⑤地域問題 | 【第2回】 | Ⅰ部 地域経済分析方法を学ぶ~仙台都市圏を事例にして~ ①仙台都市圏の自然環境と歴史的背景、土地利用図~仙台はどんな町か?~ | 【第3回】 | ②仙台の地域経済圏と人口構造(コーホート分析) | 【第4回】 | ③仙台の産業構造と産業連関(産業大分類・中分類分析) | 【第5回】 | ④仙台の地域労働市場と消費構造(産業別・年齢別・就業構造) | 【第6回】 | ⑤仙台の地域問題~少子高齢化問題・マンション開発(郊外化と都心居住)・空き家問題 | 【第7回】 | Ⅱ部 地域経済分析の実際~宇都宮都市圏~ ①宇都宮地域の自然環境と歴史的背景(土地利用図) | 【第8回】 | ②宇都宮地域の地域経済圏と人口構造(コーホート分析)
| 【第9回】 | ③宇都宮地域の産業構造・産業連関 | 【第10回】 | ④宇都宮地域の地域労働市場と消費構造 | 【第11回】 | ⑤宇都宮地域の消費構造(ライフスタイル)・居住システム | 【第12回】 | ⑥宇都宮の地域問題発表会(1) | 【第13回】 | ⑦宇都宮の地域問題発表会(2) | 【第14回】 | ⑧宇都宮の地域問題~少子高齢化・空き家問題・商店街の空洞化? | 【第15回】 | レポート提出とレポートに関する試験 |
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