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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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我々の生活は財政学と深くかかわっています。税を納めたり、国や地方自治体から公共サービスを受けたりしています。簡単にまとめると、それらが財政の入口(歳入)と出口(歳出)であります。財政赤字、財政再建、増税、社会保障といった様々な現実問題について、毎日のように報道されています。「財政学Ⅰ」は財政学の概観及びその基礎知識を学び、平易に説明していきます。 財政学Ⅱと合わせて、大学生があるべき思考力(考える力)を最大に引き出したいと考えます。財政学Ⅰは自分で考えることに重点おき(個人回答の小テスト方式)、財政学Ⅱではグループの知恵(グループワークによるリアクションペーパー)を合わせながら、ある問題を考え、討論していきます。 この授業では、DP1とDP2を習得します。 本科目の国際比較の部分では、実務経験によるものがあります。
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授業の到達目標 |
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本講義は財政学という学問を基礎から学べることができ、現実的な財政問題と関わりながら財政の持続可能性について理解を深めることを目標としています。そして、学生は授業内の問題提起とその回答、さらに小テストを通じて文章力、思考力を高めることができます。
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成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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・授業中の発言(10%)、授業内の小テスト(40%)、定期試験(50%) (注)①授業内の小テストは試験というより、むしろ自分なりのまとめとポイント整理となります。場合によって、考えや意見を述べる形式もあります。②授業内容を15回とし、学期の定期試験期間を利用し、期末テストを行います。③小テストの提出が定期試験を受けられる前提とします。
・フィードバックの方法 ①毎回講義後に小テストを行い、その解説を次回の授業前に行います。 ②定期試験の出題ポイントを事前にアナウンスし、採点結果をLMSを通じてフィードバックします。
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教科書・参考書 |
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特にテキストの指定がないですが、以下のものを参考文献として挙げておきます。 金澤史男編(2005)『財政学』有斐閣。 林宜嗣(2011)『基礎コース 財政学』(第3版)新世社。 神野直彦(2007)『財政学 改定版』有斐閣。 井手英策編(2014)『日本財政の現代史Ⅰ 土建国家の時代1960〜85年』有斐閣。
毎回の講義ではプリントを配布します。
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準備学修の内容・必要な時間 |
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予習: 授業計画に沿って、事前に自分なりに調べ、学習してみます(30分)。
復習: ①授業で扱った内容を理解し、自分で説明できるように努力しましょう。5回ごとに(第5回目、第10回目、第15回目)講義が終わった後、配ったプリントの内容をもって復習し、それをペーパー(文章化または箇条書き)にまとめ、提出してもらいます(1時間半)。 ②定期試験の前には、必ず全体の整理と復習を行ってください(2時間)。
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その他履修上の注意事項 |
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・税、地方財政に興味がある方は「租税論」、及び「財政学Ⅱ」と同時に履行されると良いでしょう。 ・成績評価や試験の詳細について初回の講義において説明しますので、受講を希望される学生は必ず出席してください。
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授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンスとイントロダクション:財政とは何か | 【第2回】 | 財政学の展開(第2回授業の前に、第1回目の感想を発表してもらいます。特に財政とは何かについて自分なりに説明してみてください。受講者の都合により、第3回目授業の前に行う場合があります。) | 【第3回】 | 財政の役割
| 【第4回】 | 予算と財政民主主義
| 【第5回】 | 予算と予算制度 | 【第6回】 | 租税制度と租税改革
| 【第7回】 | 経費論と日本の政府支出 | 【第8回】 | 公債と財政赤字 | 【第9回】 | 公債と公債管理政策 | 【第10回】 | 財政投融資と財政投融資改革 | 【第11回】 | 社会保障と財政―医療、年金編
| 【第12回】 | 社会保障と財政―生活保護、社会福祉 | 【第13回】 | 財政政策(1)―景気変動との関係
| 【第14回】 | 財政政策(2)―財政再建政策 | 【第15回】 | 日本財政の特質及びその形成過程
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