Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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地域文化論(Studies of Regional Cultures) 小金澤 孝昭
2年 後期 専門 地域経済系選択 2単位
【地域・後期】 19-1-0827-4695

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

地域文化調査法:『日光学』入門
大谷川、鬼怒川水系の日光地域の環境、歴史、生活、文化を調査して、地域文化を理解する方法を学びます。
特に世界遺産『日光』の歴史的背景を知り、これからの世界遺産『日光』の持続可能な維持発展を進める課題について考察する。

2.
授業の到達目標

地域の文化を構成する環境、生活・社会、歴史的蓄積の相互関係を、具体的な地域日光を事例に理解する力を
育みます。地域文化を知るための方法、地域文化を観察する方法、これからの保全の方法、地域社会・地域経済の活性化の方法を理解し、持続可能な社会を作るための知恵を身につける(ESDやSDGsを理解する)

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

ワークシート、作業課題で40%、地域レポートで40%、発表内容で20%の構成で評価する。出席率3分の2以上で発表資格とします。

4.
教科書・参考書

授業中に参考文献を指示します。
講義で使用する講読テキストとしては、イザベラバード『完訳・日本奥地紀行』東洋文庫を使用します。
日光で発行している観光パンフレットを使用します。

5.
準備学修の内容・必要な時間

参考文献や配布資料をよく読みましょう。

6.
その他履修上の注意事項

日光について関心を持ちましょう。

7.
授業内容

【第1回】
ガイダンス①日光学入門=世界遺産を持続可能にする地域文化=地域調査法 日光とはどんな場所ですか?日光スライドやブラタモリを手がかりにして
【第2回】
Ⅰ山岳信仰拠点から日光東照宮・徳川幕府を支える統治システムの拠点へ
①日光前史~山岳信仰の拠点~勝道上人・鎌倉幕府の庇護~ 
【第3回】
②なぜ東照宮は日光に建立され、豪華絢爛にされたのか?徳川幕府の統治シンボル
【第4回】
③日光東照宮を支える交通システム(街道・船運)と地域社会システム(助郷制度)
【第5回】
④明治維新と日光東照宮(日光を破壊から救ったもの=日光の建造物の価値)
【第6回】
Ⅱ明治維新後の日光東照宮
①外国人が再評価し、世界に発信した観光地・避暑地
【第7回】
②『日本奥地紀行』が描いた日光の地域文化①イザベラバードを知っていますか?
【第8回】
③『日本奥地紀行』が描いた日光の地域文化②明治の日光・金谷の暮らしを読む+討論
【第9回】
Ⅲ世界遺産日光~現代の日光の抱える課題は何か?
①現在の日光の特徴と抱える問題(外国人観光客・日本人観光客)+日光調査の方法
【第10回】
②日光調査(景観調査と建物調査)
【第11回】
③日光調査(景観調査と建物調査)
【第12回】
④日光の景観調査・建物調査の集計作業
【第13回】
⑤日光調査レポートの書き方について
【第14回】
⑥現在の日光の抱える問題~観光地と獣害(サルと鹿の被害)ゲストテーチャー
【第15回】
⑦調査レポートの報告