Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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財政学Ⅱ(Public financeⅡ) 宋 宇
2年 後期 専門 地方自治・行政選択 2単位
【地域・後期】 19-1-0838-4735

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

我々の生活は財政学と深くかかわっています。財政赤字、財政再建、増税、社会保障、地方自治といった様々な現実問題について、毎日のように報道されています。「財政学Ⅱ」は既に「財政学Ⅰ」で学んだ国家財政の詳細まで触れる予定がないですが、国家財政の下で地方財政との関係、及び地方財政の成り立ちを中心に取り上げます。
「財政学Ⅰ」と合わせて、大学生があるべき思考力(考える力)を最大に引き出したいと考えます。「財政学Ⅰ」は自分で考えることに重点おきましたが(個人回答の小テスト方式)、「財政学Ⅱ」では、グループの知恵(グループワークによるリアクションペーパー&発表)と合わせながら、ある問題を考え、議論していきます。
この授業では、DP1とDP2を習得します。

2.
授業の到達目標

本講義は国家財政の下で地方財政のあり方、及び政府間財政関係の基礎を学べることができ、現実的な財政・地方財政問題と関わりながら財政の持続可能性、及び政府間財政関係について理解を深めることができます。そして、学生は授業内の問題提起とその回答、さらに小テストを通じて文章力、思考力を高めることができます。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

・リアクションペーパーと授業内の取り組み(50%)、期末テスト(50%)
なお、期末テストの参加には、リアクションペーパーの提出が前提とします。

・フィードバックの方法
①毎回授業後にリアクションペーパーに書いてもらい、次回の授業前に解説を行います。
②期末テストの出題ポイント及び採点結果をフィードバックします。

4.
教科書・参考書

特にテキストの指定がないですが、以下のものを参考文献として挙げておきます。
 沼尾波子・池上岳彦・木村佳弘・高端正幸(2017)『地方財政を学ぶ』有斐閣。
 神野直彦・小西砂千夫(2015)『日本の地方財政』有斐閣。
 小西砂千夫著(2011)『基礎から学ぶ地方財政』学陽書房。

毎回の講義ではプリントを配布します。

5.
準備学修の内容・必要な時間

予習:
授業計画に沿って、事前に自分なりに調べ、学習してみます(30分)。

復習:
①授業で扱った内容をさらに調べたり、プリント内容の理解を深めたり、関心がある分野について、さらに学習してみます。(30分)
②期末テストの前に、全体の整理と復習を行い、それをペーパーとしてまとめ、最終日に提出してもらいます(2時間)。

6.
その他履修上の注意事項

・「財政学Ⅰ」、及び「租税論」と同時に履行することが望ましいです。
・「財政学Ⅰ」と異なり、初回から講義内容に入りますので、ご注意ください。
・成績評価や期末テストの詳細について、初回の講義において説明しますので、受講を希望される学生は必ず主席してください。

7.
授業内容

【第1回】
イントロダクション:国家財政と地方財政(「財政学Ⅰ」が受講された方に関して、感想を口頭発表してもらいます。「財政学Ⅱ」しか受講したことがない方に関しては、財政についてのイメージを語ってもらいます。)
【第2回】
租税原則
【第3回】
主な税とその課題(1)―日本租税の分類、所得税
【第4回】
主な税とその課題(2)―法人税、消費税
【第5回】
政府間財政関係(1)―概要
【第6回】
政府間財政関係(2)―地方財政計画
【第7回】
地方自治と地方財政の機能
【第8回】
地方税の体系
【第9回】
地方交付税制度とその考え方
【第10回】
地方交付税の算定式
【第11回】
特定補助金の国庫支出金
【第12回】
地方債
【第13回】
地方分権改革
【第14回】
地方財政改革―三位一体改革
【第15回】
質問タイム及びまとめ、期末テスト