1. |
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
|
「市民に開かれた博物館」の実現を目指すために必要な、博物館経営の基礎を学びます。具体的には、管理と運営、マーケティング、評価、情報発信、地域創造など、博物館を運営していく上で重要なテーマを学習し、博物館を経営していくノウハウについて講義します。この授業を通じて、実際に各地の博物館を見学した際、自力で各館の調査・研究・普及活動の評価が可能となるレベルを目指します。 授業は講義形式を中心としながらも、実例に沿った演習を取りいれながら進めます。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
博物館学2では博物館経営論を学びます。現在の博物館は市民との協働や連携、さらには指定管理者制度の導入など、さまざまな課題に直面しています。こうした状況の中で、今後、地域の核となるべき「市民に開かれた博物館」を経営していくためには、どのような点に留意する必要があるのかを、さまざまな視点から分析し理解できること。さらには学芸員資格の取得のみならず、将来は良識ある市民として博物館の運営に積極的に協力できるような知識を習得できることを目標とします。
|
3. |
成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
|
毎回出席カードを提出してもらい、2/3以上の出席に満たない学生の定期試験は認めません。成績は、授業中実施する演習の成果を加味し、別途設ける定期試験期間中の試験により評価します。 定期試験50%、課題・演習40%、博物館見学レポート10%
|
4. |
教科書・参考書 |
|
講義ではプリントやパワーポイントを使用しますので、各自がテキストを購入する必要はありません。 ただし学芸員を目指すためには、以下のような図書の一読を勧めます。 (参考文献) 佐々木 亨 2013 『博物館経営論』 放送大学教育振興会 ISBN:978-4-595-31413-1 全国大学博物館学講座協議会西日本部会 (編集) 2012 『新時代の博物館学』 扶養書房出版 ISBN:978-4-8295-0551-9
|
5. |
準備学修の内容・必要な時間 |
|
博物館を理解するためには、博物館を実際に利用してみることが重要です。積極的に栃木県内や県外の博物館(美術館、水族館、郷土資料館、動物園など含む)を見学し、博物館では展示以外にどのような活動が行なわれているかを具体的に学習してください。 また、日ごろから新聞や雑誌・WEB等で博物館(美術館、水族館、郷土資料館、動物園など含む)関連の記事を読み、スクラップブックを作成しておくことを勧めます。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
博物館学芸員資格必修 1館でも多く、各地の博物館等を見学することを期待しています。
|
7. |
授業内容 |
|
【第1回】 | 博物館経営とは何か(導入):博物館経営とは何を意味し、いかなる手法で行われるのか。 | 【第2回】 | 博物館の施設と設備:博物館に不可欠な施設と設備。 | 【第3回】 | 博物館の組織:博物館の組織の在り方と、行政組織における学芸員の位置。 | 【第4回】 | 学芸員の業務:学芸員の役割。 | 【第5回】 | 博物館の行財政と予算:博物館と行政制度、財政制度。 | 【第6回】 | 博物館におけるマーケティング -必要性と具体的方法-:多様化する市民の要望を、いかに博物館業務に反映させていくか。 | 【第7回】 | 博物館のサービス-ミュージアムショップ・レストラン-:博物館利用者への具体的なサービス事例。 | 【第8回】 | 博物館における危機管理:災害時における具体的な対応。 | 【第9回】 | 博物館と管理運営の方法:指定管理者制度など。 | 【第10回】 | 博物館における評価とマネージメント:外部評価の在り方と業務への反映。 | 【第11回】 | 海外の博物館経営:アメリカとイギリスの博物館経営。 | 【第12回】 | 博物館見学 | 【第13回】 | 博物館見学 | 【第14回】 | これからの博物館:市民との協働と地域資源を活用した博物館活動。 | 【第15回】 | 全体のまとめ:利用者の視点に立った博物館経営。 |
|