Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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スポーツコンディショニング論1(Strength Training & Conditioning1) 庄司 智則
2年 前期 専門基礎分野選択 2単位
【柔整・前期】 19-1-1188-2314

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

本授業は講義・実技形式によって行われ、アスリートに対するコンディショニングのひとつであるテーピングを学んでいきます。
テーピングとは、外傷の応急処置、再発防止、外傷・障害の予防などを目的に、解剖学的な構造および外傷・障害の発生機転(メカニズム)などにそって身体の一部に粘着(接着)テープを規則正しく貼ったり、巻いたりする方法のことです。
ここでは、足部、足関節、下腿部、膝関節、大腿部・股関節、腰部・胸部、肩鎖関節・肩関節、肘関節、手関節・指関節に対するテーピングについて、講義を交えながら実技を行い、知識・技術を修得します。
この授業では主にディプロマポリシー1に関する知識、技法を修得します。

2.
授業の到達目標

本授業の目標は、アスレティックトレーナーの重要な仕事のひとつであるコンディショニングのなかの「テーピング」の知識・技術を身に着けることです。
具体的には、以下の点を到達目標とします。
①テーピングの意味および注意事項を説明できる。
②各種テーピングのそれぞれの特色を理解し、場面に応じて使い分けることができる。
③足部アーチのテーピングを時間内に正確に実施できる。
④足関節のテーピングを時間内に正確に実施できる。
⑤下腿のテーピングを時間内に正確に実施できる。
⑥膝関節のテーピングを時間内に正確に実施できる。
⑦大腿部テーピングを時間内に正確に実施できる。
⑧肩鎖関節のテーピングを時間内に正確に実施できる。
⑨肩関節のテーピングを時間内に正確に実施できる。
⑩肘関節のテーピングを時間内に正確に実施できる。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

①授業内評価(20%)、②期末の試験(80%:理論20% 実技60%)
①、②の合計点で60点以上を合格とします。
中間アンケートの結果をもとに、全体に対するフィードバックを行います。

4.
教科書・参考書

公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト⑥「予防とコンディショニング」財団法人 日本体育協会

5.
準備学修の内容・必要な時間

これまでに学修してきたきた機能解剖学、スポーツ外傷・障害などの知識がベースとなりますので、予め復習しておいて下さい。
具体的には、授業前の予習として1.5時間程、次回授業予定の対応する教科書のページを読み、技法について前以て理解しておくと同時に、機能解剖などについて復習をしてください。
また、各回の授業後には復習として最低でも1.5時間程、各自繰り返し練習を行い、いつでも巻けるように技術を習得して下さい。

6.
その他履修上の注意事項

受講にはトレーナー課程に登録することが必要です。テキスト代および実習費が別途必要となります。詳細についてはガイダンスで説明します。

7.
授業内容

【第1回】
テーピング概論
【第2回】
足部のテーピング:足アーチ、踵
【第3回】
足関節のテーピング1:基本
【第4回】
足関節のテーピング2:基本、クローズド・バスケットウィーブ
【第5回】
足関節のテーピング3:基本、伸縮テープを併用した方法、オープン・バスケットウィーブ
【第6回】
足関節のテーピング4・下腿のテーピング:底背屈制限、アキレス腱
【第7回】
膝関節のテーピング1:内側側副靭帯
【第8回】
膝関節のテーピング2:前十字靭帯
【第9回】
大腿部・股関節のテーピング:肉離れ・股関節外転制限
【第10回】
腰部・胸部のテーピング:腰部、腸骨稜打撲・肋軟関節分離
【第11回】
肩鎖関節のテーピング:肩鎖関節捻挫
【第12回】
肩関節のテーピング:肩関節反復性前方脱臼
【第13回】
肘関節のテーピング:内側側副靭帯損傷、過伸展捻挫
【第14回】
手関節・指関節のテーピング:手関節捻挫、母指MP関節、PIP関節DIP関節
【第15回】
試験とまとめ
※上記の内容を中心に構成しますが、時間(時限)の配分は適宜調整しながら進めます。