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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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本授業は講義・実技形式によって行われ、アスリートに対するコンディショニングのひとつであるテーピングを学んでいきます。 テーピングとは、外傷の応急処置、再発防止、外傷・障害の予防などを目的に、解剖学的な構造および外傷・障害の発生機転(メカニズム)などにそって身体の一部に粘着(接着)テープを規則正しく貼ったり、巻いたりする方法のことです。 ここでは、足部、足関節、下腿部、膝関節、大腿部・股関節、腰部・胸部、肩鎖関節・肩関節、肘関節、手関節・指関節に対するテーピングについて、講義を交えながら実技を行い、知識・技術を修得します。 この授業では主にディプロマポリシー1に関する知識、技法を修得します。
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授業の到達目標 |
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本授業の目標は、アスレティックトレーナーの重要な仕事のひとつであるコンディショニングのなかの「テーピング」の知識・技術を身に着けることです。 具体的には、以下の点を到達目標とします。 ①テーピングの意味および注意事項を説明できる。 ②各種テーピングのそれぞれの特色を理解し、場面に応じて使い分けることができる。 ③足部アーチのテーピングを時間内に正確に実施できる。 ④足関節のテーピングを時間内に正確に実施できる。 ⑤下腿のテーピングを時間内に正確に実施できる。 ⑥膝関節のテーピングを時間内に正確に実施できる。 ⑦大腿部テーピングを時間内に正確に実施できる。 ⑧肩鎖関節のテーピングを時間内に正確に実施できる。 ⑨肩関節のテーピングを時間内に正確に実施できる。 ⑩肘関節のテーピングを時間内に正確に実施できる。
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成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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①授業内評価(20%)、②期末の試験(80%:理論20% 実技60%) ①、②の合計点で60点以上を合格とします。 中間アンケートの結果をもとに、全体に対するフィードバックを行います。
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教科書・参考書 |
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公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト⑥「予防とコンディショニング」財団法人 日本体育協会
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準備学修の内容・必要な時間 |
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これまでに学修してきたきた機能解剖学、スポーツ外傷・障害などの知識がベースとなりますので、予め復習しておいて下さい。 具体的には、授業前の予習として1.5時間程、次回授業予定の対応する教科書のページを読み、技法について前以て理解しておくと同時に、機能解剖などについて復習をしてください。 また、各回の授業後には復習として最低でも1.5時間程、各自繰り返し練習を行い、いつでも巻けるように技術を習得して下さい。
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その他履修上の注意事項 |
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受講にはトレーナー課程に登録することが必要です。テキスト代および実習費が別途必要となります。詳細についてはガイダンスで説明します。
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授業内容 |
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【第1回】 | テーピング概論 | 【第2回】 | 足部のテーピング:足アーチ、踵 | 【第3回】 | 足関節のテーピング1:基本 | 【第4回】 | 足関節のテーピング2:基本、クローズド・バスケットウィーブ | 【第5回】 | 足関節のテーピング3:基本、伸縮テープを併用した方法、オープン・バスケットウィーブ | 【第6回】 | 足関節のテーピング4・下腿のテーピング:底背屈制限、アキレス腱 | 【第7回】 | 膝関節のテーピング1:内側側副靭帯 | 【第8回】 | 膝関節のテーピング2:前十字靭帯 | 【第9回】 | 大腿部・股関節のテーピング:肉離れ・股関節外転制限 | 【第10回】 | 腰部・胸部のテーピング:腰部、腸骨稜打撲・肋軟関節分離 | 【第11回】 | 肩鎖関節のテーピング:肩鎖関節捻挫 | 【第12回】 | 肩関節のテーピング:肩関節反復性前方脱臼 | 【第13回】 | 肘関節のテーピング:内側側副靭帯損傷、過伸展捻挫 | 【第14回】 | 手関節・指関節のテーピング:手関節捻挫、母指MP関節、PIP関節DIP関節 | 【第15回】 | 試験とまとめ ※上記の内容を中心に構成しますが、時間(時限)の配分は適宜調整しながら進めます。 |
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