Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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医療技術学研究法特論(Medical Technology Methodology) 小林 恒之
1年 前期 基礎科目選択 2単位
【専柔前・前期】 19-3-1204-4265

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

大学院での研究を遂行できるように、研究者として必要な種々の基礎的な知識と実験の立案計画、および遂行の際の種々の問題点について学びます。又、研究結果が得られた後に、それらを整理して論文にまとめる方法についても学んでいきます。
研究を遂行するための基礎となる研究方法を教授すると共に、修士論文の作成や研究発表に関する基礎的知識も教授するように工夫をしながら授業を行います。この目的のため、授業は授業内容に書いてありますように、オムニバスで、3人の教員がそれぞれ専門の分野における研究の方法論を講義するようにします。
この授業ではDP1に関する知識、技法、態度を修得します。

2.
授業の到達目標

① 論文作成の過程を説明できる。
② 解剖学的研究法の概要を説明できる。
③ 生理学的研究法の概要を説明できる。
④ 研究の統計学的手法を説明できる。
⑤ 整形外科学的研究法の概要を説明できる。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

各担当者ごと、主としてレポート提出によって評点を決めます。全担当者の評点の合計が最終評価になります。
レポートは返却し、解説を掲示します。

4.
教科書・参考書

特に設けませんが、プリントを配布します。

5.
準備学修の内容・必要な時間

各担当者ごとに、予習・課題などの詳細は別途指示します。
予備学習として1時間程度、該当項目の学部での知識を復習しておいて下さい。各項目において担当者から指示される予習項目に従ってください。
復習として2時間程度、内容まとめ上げ理解に努めるとともに講義時に出される課題に取り組んでください。

6.
その他履修上の注意事項

大学院では英文を操る事が多くなるので、高校レベルの英語を復習しておいてください。

7.
授業内容

【第1回】
論文の構成を示し、研究論文の英文抄読を通して論文の読み方や作成の基本的な方法を指導します。
【第2回】
文献検索・収集・整理と解釈・応用について、実践をとおして指導します。
【第3回】
柔道整復学の基礎となる形態学の基本的な考え方・知識を教授します。
【第4回】
組織学的研究手法の種類と研究法の基礎的事項を教授します。
【第5回】
組織学的研究手法をもちいた研究法を研究例を通して指導します。
【第6回】
肉眼解剖学的研究手法の種類と研究法の基礎的事項を教授します。
【第7回】
肉眼解剖学的研究手法をもちいた研究法を研究例を通して指導します。
【第8回】
身体運動を記述、分析する科学であるバイオメカニクスの基礎とその技法について解説します。
【第9回】
身体運動の認知について、その研究方法と最近の成果について解説します。
【第10回】
前2回の講義内容を踏まえ、身体技能の巧緻化に関してどのような科学的アプローチが可能であるかを検討します。
【第11回】
統計の基礎 1:統計的方法の性質と標本データの記述を教授します。
【第12回】
統計の基礎 2:確率と主な確率分布、標本抽出と推定を教授します。
【第13回】
統計の基礎 3:仮説検定の基礎を教授します。
【第14回】
整形外科学的研究手法の概説及びリハビリテーション医学の基礎的概念を教授します。
【第15回】
整形外科学的研究手法の概説、統合医療の概念について、専門知識を教授します。