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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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個人が心理的に成長し、他者と主体的、生産的に結びつくためには、自身と他者のパーソナリティ(人格、性格)をより深く知ろうとし続ける努力が必要です。それは個人個人が実生活のなかで自身のこころを使いながら試行錯誤を繰り返す情緒的な営みです。 本授業ではそのための道標として、これまでの代表的なパーソナリティ理論を紹介し、自他のパーソナリティについてより深く理解することを学びます。そして、受講者自らが心理テストを体験することを通して自分のパーソナリティやこころの動きについての理解を深めます。 各回の授業は講義、ディスカッション、レポート作成、ビデオの視聴から構成されます。 この授業は、総合基礎科目の学修目標2、3、5に関連します。
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2. |
授業の到達目標 |
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本授業では以下の点を身につけることを到達目標とします。 (1)パーソナリティ(人格、性格)についての基本的な知識を正しく理解できる。 (2)自身のパーソナリティの理解を深めることができる。 (3)他者をより深く理解できる。 (4)個人個人のパーソナリティが他者との対人関係にどのような影響をもたらすかについて理解できる。
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3. |
成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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・全体の2/3以上の出席を満たすこと、課題レポートを提出することで学期末テスト受験を認めます。 ・成績評価は次の3点で評価します。①学期末テスト(50%)、②授業中に実施する課題(30%)、③授業態度(質問、発言等の授業に関わる積極的な姿勢 20%)。これらの総合点が、60点/100点以上となれば合格とし、さらに点数に応じてS/A/B/C評価を分けます。 ・原則として、再試験は行いません。
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4. |
教科書・参考書 |
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『徹底図解 心理学 生活と社会に役立つ心理学の知識』、青木紀久代/神宮英夫編著、新星出版社、本体1500円 ISBN-13:978-4405106758 それに加えて、以下の書籍のいずれかを選択しレポートを作成してもらいます。 『厭世マニュアル』 阿川せんり(著) 角川文庫 ISBN-13:978-4041056097 『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』 大根仁(著)、岩井俊二(原著) 角川文庫 ISBN-13:978-4041054888 『もしもし下北沢』 よしもとばなな(著) 幻冬舎文庫 ISBN-13:978-4344419094
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5. |
準備学修の内容・必要な時間 |
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テキストを授業前に十分に読んでおいてください。そして、専門用語の意味について事前に調べておいてください(目安は30分ほど)。そして、授業後にはその日の授業内容を踏まえて自分自身や他者のパーソナリティ、対人関係のあり方について考察してみてください(目安は30分ほど)。
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その他履修上の注意事項 |
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授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | フロイトの局所論:意識、前意識、無意識の概念 | 【第3回】 | ユングの理論:集合的無意識、元型 | 【第4回】 | 心理アセスメント:心理テストについて学ぶ | 【第5回】 | 心理アセスメント:心理テストを体験する | 【第6回】 | フロイトの構造論:自我、超自我、イドの概念 | 【第7回】 | フロイトの力動論:自我の防衛機制と外界への適応 | 【第8回】 | 精神医学的なパーソナリティ分類(1) クレッチマーの性格分類と代表的な精神疾患について | 【第9回】 | 精神医学的なパーソナリティ分類(2) パーソナリティ障害の分類と、個人のパーソナリティを構成する要素について | 【第10回】 | 精神力動的なパーソナリティ分類(1) 精神力動的定式化について | 【第11回】 | 精神力動的なパーソナリティ分類(2) パーソナリティと防衛機制について | 【第12回】 | パーソナリティと対人相互作用 | 【第13回】 | こころの発達(1):フロイト、エリクソン、ブロスの発達論 | 【第14回】 | こころの発達(2):青年期とアイデンティティの模索 | 【第15回】 | 学期末テスト、まとめ |
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