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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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植物生理学は植物学の基礎生物学の一分野であり、対象とする範囲は、分子レベルから個体レベルまでのきわめて広い範囲の視点からの現象の理解が必要です。次のような内容を学習します。 (1) 植物の特徴と他の生物との比較 (2) 光合成と植物の代謝の理解 (3) 植物の生長調節と運動や植物における輸送の理解
この授業では、DP1およびDP2に関する知識、技法、態度を習得します。 *植物の葉序や葉の形態形成や光形態形成への理解を深めるためのフィールドワークを実施し、課題レポートを課します。
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授業の到達目標 |
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(1)学生は、授業の概要に記した植物の機能の基本的な特性を動物や微生物の機能と対比しながら説明することができるようになることを目標とします。 (2)植物学への理解を深め学問的な基盤を形成することで、農学、林学、薬学、環境科学へ応用ができるようになることを目指します。 (3)学生は、フィールドワークを通じて講義内容を実際の野外での植物の生態と関連づけることを目指します。
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成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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課題レポート(30%)および期末試験(70%)の成績により総合評価します。 毎時間講義の開始時に、小テストを行い、解説をフィードバックします。レポートは返却し、解説をします。 原則として再試は行いません。
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教科書・参考書 |
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教科書: 「ベーシックマスター植物生理学」塩井祐三、井上弘、近藤矩朗共編(2009年、オーム社)ISBN978-4-274-20663-4 <3,800円税別>
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準備学修の内容・必要な時間 |
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(1)指定した教科書の該当箇所を事前に読み、ノートに要点を記述してから講義に臨んでください。(30分) (2)演習課題を出しますので、期限までにレポートとして提出してください。(2時間) (3)講義のはじめに、前回の講義内容の重要ポイントを確認する小テストを、Mobile-MARSのテスト機能を使って実施します。前回の講義内容をよく復習しておいてください。(30分)
上記(3)の小テストの成績は評価には組み入れませんが、講義内容の理解度を各自で確認してください。
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その他履修上の注意事項 |
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・配布する資料はレターファイル(クリアフォルダーは不可)などに綴じて毎回持ってきてください。 ・講義内容の質問を歓迎します。
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授業内容 |
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【第1回】 | 植物の生活(1)植物の構造の特徴 | 【第2回】 | 植物の生活(2)植物における水と溶質の輸送機構 | 【第3回】 | 植物の生活(3)植物の発生と分化 | 【第4回】 | 植物の生活(4)植物の発生と分化の遺伝子調節 | 【第5回】 | 植物の生活(5)光による生長調節の現象と光受容体-光形態形成 | 【第6回】 | 植物の生活(6)光による生長調節の現象と光受容体-運動などの調節 | 【第7回】 | 植物の生活(7)植物ホルモンによる制御 | 【第8回】 | 植物の生活(8)植物の生殖機構 | 【第9回】 | 植物の生活(9)花成誘導 | 【第10回】 | 植物の物質代謝とエネルギー(1)呼吸関連の代謝系 | 【第11回】 | 植物の物質代謝とエネルギー(2)光合成の反応系 | 【第12回】 | 植物の物質代謝とエネルギー(3)光合成の反応系の多様性 | 【第13回】 | 植物の物質代謝とエネルギー(4)糖と脂質の代謝 | 【第14回】 | 植物の物質代謝とエネルギー(5)無機栄養の同化 | 【第15回】 | 植物の物質代謝とエネルギー(6)二次代謝産物の生合成と機能 |
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