Web Syllabus(講義概要)

2019年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
柔道整復学特別講義1(Special Lectures on Judo-therapy 1) 阿部 弘之
4年 前期 専門基礎分野自由選択 2単位
【柔整・前期】 19-1-1277-3262

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

(1) 医学的な各種診断方法の原理・方法、関連する病態生理について講義します。ただし、神経学的検査法(感覚検査、反射検査)、運動機能検査については、それぞれ臨床医学2、リハビリテーション医学の講義で詳しく学びますので、重複を避けるため本講義では扱いません。
(2) 皮膚や口腔粘膜などの、目で見て確認できる部位の徴候についてはスライドにて写真をなるべく多く提示するようにします。柔道整復師の場合、このように、特殊な検査機器を使用せずに目で見て確認できる徴候についての知識は、接骨院での日々の診療において重要となりますので、講義に出席し、多くの写真を見るようにして下さい。なお、この授業では、医療技術学部のディプロマポリシーのDP2、DP3と、柔道整復学科のディプロマポリシーのDP1、DP2、DP4に関する知識、態度を修得します。

2.
授業の到達目標

1.代表的な臨床症状・徴候を列挙し、どのようなものか説明できる。
2.患者の診察に必要な基本的診断法・検査法を列挙し、どのようなものか説明できる。
3.病変局所の状態のみならず、患者の全身状態を把握しようとする姿勢を持つことができる。
4.上記3、4に関連する解剖学・生理学の既習事項について、柔道整復師国家試験レベルの問題に60%以上の正答率で正解できる。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

定期試験(80%)及び中間テスト(20%)の結果により評価します。形式は、柔道整復師国家試験に準じます。試験問題に対する解説をLMSに掲載しますので、各自確認してください。

4.
教科書・参考書

(1) 全国柔道整復学校協会監修、一般臨床医学(改訂第3版)
(2) 講義資料を配布すると共に、LMSを適宜利用して情報の伝達・共有を図ります。

5.
準備学修の内容・必要な時間

1.予習は、指定した教科書の次回の授業範囲を読み、概略を把握しておいて下さい。よく分からない部分は、ノートに書き出しておいて下さい。毎回、90分程度必要です。
2.復習は、ノートを参考に教科書の該当範囲をよく読んで下さい。毎回、90分程度必要です。
3.講義期間中に、30時間以上の予復習が必要です。

6.
その他履修上の注意事項

柔道整復師として患者の診察にあたる際には、医学的な各種診断方法の原理・方法、関連する病態生理について理解しておくことが必要です。将来、自分が患者と向き合っている状況を想像しながら学習して下さい。なお、授業時の質問に対してグループディスカッションして答えてもらいます。

7.
授業内容

【第1回】
診察概論(診察の種類、診察の進め方と心構えについて学びます)
【第2回】
問診、視診1(問診の仕方、および、以下の視診について学びます:体格・体型、体位・姿勢、栄養状態、精神状態、異常運動、歩行)
【第3回】
問診、視診2(以下の視診について学びます:皮膚の状態、頭部・顔面、頸部、胸部、腹部、背部・腰部、四肢)
【第4回】
打診、触診(打診音の種類、胸部・腹部の打診、皮膚・皮下組織の触診、筋肉の触診、骨・関節の触診について学びます)
【第5回】
聴診(肺・心臓・腹部の聴診について学びます)
【第6回】
生命徴候の測定1(体温、血圧の測定と解釈について学びます)
【第7回】
生命徴候の測定2(脈拍、呼吸の測定と解釈について学びます)
【第8回】
代表的な臨床症状1(発熱、出血傾向、リンパ節腫脹について学びます)
【第9回】
中間テスト
【第10回】
代表的な臨床症状2(意識障害、チアノーゼについて学びます)
【第11回】
代表的な臨床症状3(関節痛、浮腫について学びます)
【第12回】
代表的な臨床症状4(肥満、やせについて学びます)
【第13回】
生理機能検査1(心電図、脳波の測定と解釈について学びます)
【第14回】
生理機能検査2(筋電図検査の測定と解釈について学びます)
【第15回】
検体検査(血液、尿などの臨床検査について学びます)