Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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柔道整復学特別講義3(Special Lectures on Judo-therapy 3) 大圖 貴三
4年 後期 専門基礎分野自由選択 2単位
【柔整・後期】 19-1-1279-3846

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

多細胞生物である人体において各器官系がどのように働きどのように協調して一つの個体を形成しているかを考えることで、それぞれの役割とその関連性を明らかにしていきます。
人体構造・機能の知識を深めることにより①柔道整復術の理論的根拠を考察する力、②内科的・外科的疾患の存在を感じ取る嗅覚を養い専門医への紹介などを判断・推測できる力を習得します。また習得した生理学的な知識を臨床で患者へ分かりやすく伝えるために、専門的用語を出来るだけ使用せずにどのように説明するべきか?についてなどをグループディスカッションし発表していただきます。この授業ではDP1に関する知識,技法,態度を習得します。

2.
授業の到達目標

柔道整復業務を行うに必要な解剖学・生理学の知識を養うことを目標とします。
ならびに、柔道整復師国家試験に合格するための基礎医学の知識を高めます。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

定期試験の成績にて評価します。最後の授業でテストの解説をします。

4.
教科書・参考書

『全国柔道整復学校協会監修 生理学』
『全国柔道整復学校協会監修 解剖学』
講師自作の国家試験過去問題集プリント
 ※必要に応じて随時資料を配布します。

5.
準備学修の内容・必要な時間

生理学は人体の機能を学ぶ学問です。その為には解剖学の知識は必須です。講義を受ける事前準備として講義内容に関する解剖学的知識を深めた上で生理学の内容を習得するよう準備してきてください。
具体的には事前学習として解剖学・生理学の教科書を読み込み理解し、その上で配布された国家試験過去問題集プリントを使用して、それぞれの単元の内容がどのような設問で出題されるのか、またその解答がなぜそうなるのかをよく検討してください。授業の狙いにもあるように他者へ解説できるくらい筋道の立った理解をすることを目標として励んでください。これらの内容を約120分ほど学習してもらいます。

6.
その他履修上の注意事項

国家試験対策という面も持ち合わせていますので、学力アップのために授業内容以外の箇所を講義して欲しいという要求にも柔軟に対応するつもりです。内容の順序の変更も可能です。クラスの学力アップのために最大限、講義を活用してください。

7.
授業内容

【第1回】
細胞の機能と組織の成り立ち(核、細胞小器官の役割)・・多細胞生物として捉える人体
【第2回】
消化器系の機能(消化管の機能)・・・・・・・・・・・・・・・食べ物の消化と、吸収
【第3回】
消化器系の機能(肝臓の機能)・・・・・・・・・・・・・・・吸収された栄養素の行方
【第4回】
呼吸器系の機能(肺と胸郭の構造)・・・・・・・・・・・・・・圧力を利用した呼吸
【第5回】
泌尿器系の機能(腎臓・膀胱の機能)・・・・・・・・・・・老廃物を濾し、体外へ
【第6回】
生殖器系の機能(男性生殖器)・・・・・・・・・・・・・精子の産生と射精のメカニズム
【第7回】
生殖器系の機能(女性生殖器)・・・・・・・・・・・・・・・排卵から受精、出産まで
【第8回】
内分泌器系の機能(ホルモンの特徴)・・・・・・・・・・・・ホルモンとは何か
【第9回】
内分泌器系の機能(各内分泌器官の機能)・・・・・・・・・様々なホルモン
【第10回】
感覚器系の機能(視覚器の構造)・・・・・・・・・・・・・光の受容と伝達
【第11回】
感覚器系の機能(聴覚・平衡覚器の構造)・・・・・・リンパと有毛細胞
【第12回】
神経系の機能(神経の種類と分類)・・・・中枢神経系と末梢神経系、体性神経と自律神経
【第13回】
神経系の機能(反射、高次機能)・・・・・・・・・・・・各種の反射、脳波と睡眠の関係
【第14回】
脈管系の機能(心臓の機能、血管の構造と循環)・・・・・すべてを取り巻く循環器
【第15回】
試験と横断的総復習