Web Syllabus(講義概要)

2019年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
観光地振興論Ⅰ(Regional Development by TourismⅠ) 五艘 みどり
2年 前期 専門 基礎系選必 2単位
【地域・前期】 19-1-1427-4200

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

 観光地の持続的なあり方について、各地の事例をもとに理解を深めまする。事例では、各地域の背景・取組み・効果・課題について説明をしますが、同時に直面する地域の問題を提示しますので、解決にはどのようにしたら良いか考えてもらい、思考力を鍛えてください。
 前期では巡礼観光地、都市観光地、産業観光地、世界遺産を扱い、後期では温泉地、山岳・高原リゾート(スキーリゾート含む)、海浜リゾート、歴史的街並み観光地、農村観光地を扱います。事例は国内中心ですが、先進事例となり得る海外事例も交えて講義を行います。
※この授業では学位授与の方針(ディプロマポリシー)DP2に関する知識、技法、態度を習得します。
※この授業は基本的に講義形式ですが、履修者が20名以下の場合は第10回においてグループワークを実施します。
本科目は、実務経験のある教員による授業です。担当教員は企業においてリーチおよび戦略立案業務に携わっており、授業では、企業における実例や実体験、現場での課題などを題材とした議論等を行います。

2.
授業の到達目標

 授業は、①日本の観光地の変遷と現状、求められる観光地の方向性を理解する、②各地の具体的な事例について学ぶ、③日本の多くの観光地振興に見られる問題や課題、新たな兆しについて理解する、という順序で進めて行き、学生はこの内容について理解することが可能になります。
 事例には取組みがうまくいっていない地域も含まれます。こうした地域の軌道修正をどうするかを考えることも重要です。また事例の一部には、地域間のネットワーク化など新しい取組みもあります。本授業では、皆さんの質問や意見を歓迎します。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

・定期試験:70%
・中間レポート:30%
※授業の内容を深めるような質問をしてくれた学生には加点します。
※試験のフィードバックは最終授業にて行います。

4.
教科書・参考書

テキストは使用しません。教材は授業で掲示します。

5.
準備学修の内容・必要な時間

事前には、観光地振興に関する新聞記事・調査レポート・文献の抜粋を毎週LMSに掲載しますので、読んで内容を理解してから授業に参加してください。(約30分程度の作業です)

6.
その他履修上の注意事項

授業内容はメモを取り、理解を深めて下さい。

7.
授業内容

【第1回】
日本の観光地をめぐる背景
【第2回】
観光地計画と観光マーケティング
【第3回】
巡礼観光地(1):伊勢と熊野の事例から
【第4回】
巡礼観光地(2):日光と富士山の事例から
【第5回】
都市観光地(1):東京の水辺観光
【第6回】
都市観光地(2):海外の先進事例(韓国・ソウルの清渓川)
【第7回】
世界自然遺産(1):知床国立公園の事例から
【第8回】
世界文化遺産(2):白川郷の事例から
【第9回】
世界自然遺産(3):海外の先進事例(オーストラリア・フレーザー島)
【第10回】
世界文化遺産(4):海外の先進事例(イタリア・オルチャ渓谷)
【第11回】
産業観光地(1):足尾銅山の事例から
【第12回】
産業観光地(2):海外の先進事例(イギリス・リバプール)
【第13回】
地域間ネットワーク:最も美しい村連合、ボランティアホリデー
今後の観光地振興の展望
【第14回】
期末試験
【第15回】
期末試験の振り返り