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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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日本は、古代では中国、明治以降は欧米諸国を模範と仰いで国作りを進めてきました。他方で、江戸時代のように国を閉ざして独自の文明を発達させた時代や、戦時中のように欧米文明に反撥した時期も経験しています。 日本文化史論Ⅰではその中でも、中国から強い影響を受けながら、独自の文明を形作った江戸時代までについて、文化の変遷を中心にして講義を行います。後期に開講するⅡでは、西欧近代文明が流入した明治期以降を中心課題とします。 教室またはLMSを通して、教材史料を事前に配布します。これを予習して当日の授業に備えてください。授業では毎回こうした印刷教材を使うか、映像音声記録を見聞します。配布した用紙に、その内容、感想、疑問をメモしてください。そして、毎回グループに分けて、感想、意見、疑問などについて話し合ってもらいます。さらに、グループの代表がそれを教室で説明し、それに対して教師がコメントを加え、場合によっては教室全体で議論をします。メモは回収して評価します。後日これを返却しますので、それを手がかりに授業内容を復習をし、最終レポート作成の準備をしてください。 この授業では、DP3を習得する上で必要な日本文化への理解を深めます。
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2. |
授業の到達目標 |
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授業内容に対して自分の意見を述べる訓練をし、教師や他の学生とのコミュニケーション能力を養います。 また、日本文化の歴史を日常生活の経験と比較することで、今日の社会と自分自身のあり方について、より広い視野から見られるようにします。
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3. |
成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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講義への理解度を確認するため、講義内容への簡単なコメントを毎回書いてもらいます。全授業終了時にレポートを提出してもらいます。講義内容を十分に理解した上で、それに対する自分の意見を論理的に整理できていることが評価基準となります。毎回のコメント(50%)と最終レポート(50%)の両方を勘案して、成績をつけます。 毎回のコメントに対しては、次週の授業時間中にまとめて評価をします。最終レポートは、希望学生に対してメールで評価を伝えます。
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4. |
教科書・参考書 |
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事前に教室で印刷教材を配布するほか、LMSにも教材を載せます。
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準備学修の内容・必要な時間 |
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新聞やテレビなどで取り上げられる日本に関する歴史的な問題に注意するようにして下さい。 さらに、特に関心を持った問題の背景を、インターネットや書籍・雑誌で探る習慣を身について下さい。 事前に教材を配りますので、90分程度かけて熟読し、分からない用語などを調べて置いてください。 授業後には、教材を再読して理解を深め、さらに別の観点からの論考をネットなどで探し、自分なりの考えを90分程度かけて整理してください。それが、最終レポートの準備となります。
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その他履修上の注意事項 |
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授業内容 |
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【第1回】 | 東アジア世界の中の日本 | 【第2回】 | 意外に面白い日本神話 | 【第3回】 | 神話から読み取れる日本文化の特徴 | 【第4回】 | 漢字を駆使して形作られた日本語 | 【第5回】 | 「日本」と「天皇」に託された意味 | 【第6回】 | 「仏道」と呼ばれた日本仏教 | 【第7回】 | 神々と仏が混ざり合った信仰 | 【第8回】 | 敵討が当たり前であった時代 | 【第9回】 | 宣教師たちが見た日本 | 【第10回】 | 刀狩の目的は一揆防止ではなかった | 【第11回】 | 参勤交代が日本というまとまりを作った | 【第12回】 | 江戸は稀に見る清潔な都市だった | 【第13回】 | 厳格ではなかった士農工商の区分 | 【第14回】 | 家制度の効用 | 【第15回】 | おわりに |
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