Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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地方財政学特論(Local Finance Studies Advanced Course) 宋 宇
1年 後期 基礎科目選択 2単位
【専地前・後期】 19-3-1453-4735

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

本講義は財政学、特に地方財政学に関する大学院レベルの基礎知識を学習します。「財政とは何か」というのは大学生に意識してもらいたい問題だとしたら、「大きく変化している現代社会において、改めて財政のあり方について考える」というのは大学院生の課題だと認識しています。すなわち、グローバル化、少子高齢化、財政赤字等、様々な現実問題の中、改めて公共部門の役割について考え、検討していくというのが本講義の狙いとします。
さらに、発表や討論を通じて、財政・地方財政の内容のみならず、課題を分析する能力、研究手法、データ収集などを学び、各自の研究テーマに応用できるようにと期待しています。
この授業では、DP1とDP2に関することを習得します。

2.
授業の到達目標

履修者は財政の役割を理解し、財政の視点から現実的な課題を分析することができます。そして、自ら地方政府の住民だと意識し、その立場から地方財政の課題を検討し、解決案を模索することができます。さらに、一連の考えを大学院レベルでペーパーにまとめることができ、質問できるように能力を高めることができます。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

・輪読レジュメの作成と発表(40%)、講義内の討論・発言(40%)、毎回の整理・学習・感想文(リアクションペーパー(20%)

・フィードバックの方法
授業内、またはメール形式で随時にフィードバックします。

4.
教科書・参考書

教科書:
 沼尾波子・池上岳彦・木村佳宏・高端正幸(2017)『地方財政を学ぶ』有斐閣。
 井手英策(2017)『財政から読みとく日本社会―君たちの未来のために』岩波ジュニア新書。

参考書:
 金澤文男(2005)『財政学』有斐閣。
 井手英策 編(2014)『日本財政の現代史Ⅰ 土建国家の時代 1960〜85年』有斐閣。
 諸富徹 編(2014)『日本財政の現代史Ⅱ バブルとその崩壊1985〜2000年』有斐閣。
 小西砂千夫(2014)『日本財政の現代史Ⅲ 構造改革とその行き詰まり 2001年~』有斐閣。

5.
準備学修の内容・必要な時間

予習:
授業計画、または授業内で告知した次回の内容を事前に目を通してください。輪読の担当者はレジュメの作成、検討課題、問題点、疑問点等をレジュメの最後に提示してください(3時間)。

復習:
習得した内容について、次の授業前までに整理し、復習を行ってください(2時間)。

6.
その他履修上の注意事項

・特に事情がない限り、毎回の出席が求められます。連絡なしの欠席が認められません。
・輪読のレジュメ作成が必須とします。
・パソコンメールの書き方、研究室訪問の仕方、文章の書き方、参考文献の書き方、まず各自で書籍などを通じて調べ、学習しましょう。
・履修者の状況や人数に応じて、授業内容の計画を変更する場合があります。

7.
授業内容

【第1回】
ガイダンス-自己紹介、進行などについて
【第2回】
イントロダクション―財政、地方財政を学ぼう
【第3回】
地方財政の全体像(1)―日本の地方財政
【第4回】
地方財政の全体像(2)―政府間財政関係
【第5回】
地方財政の全体像(3)―日本の政府間財政関係
【第6回】
地方財政の全体像(4)―経費論
【第7回】
地方財政の全体像(5)―予算論
【第8回】
小括と質問タイム、中間まとめ(具体的にはそれまでの問題またはテーマごとにディスカッションしていき、一緒に問題を考えていきます。)
【第9回】
テキスト輪読と発表➀
【第10回】
テキスト輪読と発表②
【第11回】
テキスト輪読と発表③
【第12回】
テキスト輪読と発表④
【第13回】
テキスト輪読と発表⑤
【第14回】
テキスト輪読と発表⑥
【第15回】
総括と質問タイム