Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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軟部組織損傷学1(Soft Tissue Injuries 1) 田口 大輔
3年 前期 専門分野必修 2単位
【柔整・前期】 19-1-1478-3375

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

上肢の軟部組織損傷は、スポーツ現場で遭遇する傷害が多く柔道整復師の業務における主要な疾患です。
その疾患の基礎理論を知ることで、疾患に対する治療法の適応の可否の判断や整復法・固定法などの判断が可能になります。また、疾患を理解するためには運動器(関節や筋肉の構造や機能を正しく理解する必要があることから上肢関節の機能解剖学を学びます。関節の構造(関節構成組織)と機能(関節包内運動など)を理解することで正しく安全な柔道整復学に基づいた基本的治療を行なえる能力を習得します。
この授業ではDP2,3に関する知識、技法、態度を修得します。
本科目は、実務経験のある教員による授業です。担当教員は接骨院を経営しております。経営する接骨院での実務経験をもとにそこでの活動を交えて講義や実習を展開していきます。

2.
授業の到達目標

上肢の軟部組織損傷の概要、分類、発生機序、症状、合併症、予後、後療法を学び、それらから導き出される柔道整復術の基本的治療法の施術理論を理解することを目標とします。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

定期試験の結果を評価します。(90%)
小テストと授業において積極性な発言や態度を評価します。(10%)

4.
教科書・参考書

【教科書】
  ・「柔道整復学 理論編」 全国柔道整復学校協会・教科書委員会編・南江堂
  ・「カラー写真で学ぶ 骨・関節の機能解剖」医歯薬出版
  ・「柔道整復外傷学ハンドブック上肢」医道の日本
【参考書】
  ・「柔道整復師国家試験実践マスター柔道整復理論」医歯薬出版

※このほか,自作の配布プリントを使用します。

5.
準備学修の内容・必要な時間

下記の準備学習として予習を講義内容の確認のために復習は必ず行なってください。(180分)
・予習は講義後に次回授業に該当する教科書の範囲をアナウンスしますので、必ず教科書の該当読んで授業に臨んでください。
・復習は授業開始時に前回の範囲の小テストを行ないます。講義後は次回の講義までに講義内容の確認をしてください。

6.
その他履修上の注意事項

※ 各回の授業内容に沿って講義を構成しますが、時間(時限)の配分は適宜調整しながら進めます。

7.
授業内容

【第1回】
肩の軟部組織損傷①
肩の軟部組織損傷の外傷・スポーツ傷害について学びます。
【第2回】
肩の軟部組織損傷②
肩の軟部組織損傷のスポーツ傷害について学びます。
【第3回】
肩の軟部組織損傷③
肩の軟部組織損傷の肩部の絞扼性神経障害について学びます。
【第4回】
肘部の軟部組織損傷④
肘部の軟部組織損傷の外傷・スポーツ傷害について学びます。
【第5回】
肘部の軟部組織損傷④
肘部の軟部組織損傷のスポーツ傷害について学びます。
【第6回】
肘部の軟部組織損傷④
肘部の軟部組織損傷のその他の肘疾患について学びます。
【第7回】
手関節部の機能解剖
手関節部の外傷(脱臼、関節障害)を習得するうえで必要な肘部の機能解剖学を学びます。
【第8回】
手関節部の軟部組織損傷①
手関節部の軟部組織損傷の外傷について学びます。
【第9回】
手関節部の軟部組織損傷②
手関節部の末梢神経障害について学びます。
【第10回】
手関節部の軟部組織損傷③
手関節部の軟部組織損傷のその他の手関節疾患について学びます。
【第11回】
手指部の機能解剖
手指部の外傷(脱臼、関節障害)を習得するうえで必要な肘部の機能解剖学を学びます。
【第12回】
手指部の軟部組織損傷①
手指部の軟部組織損傷の母指の外傷について学びます。
【第13回】
手指部の軟部組織損傷②
手指部の軟部組織損傷の手指の外傷について学びます。
【第14回】
手指部の軟部組織損傷③
手指部の軟部組織損傷の手指の変形について学びます。
【第15回】
試験と試験のフィードバック
※ 上記の内容を中心に構成しますが時間(時限)の配分は適宜調整しながら進めます。