Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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骨損傷治療実習2(Treatment for Bone Injuries: Practice 2) 田口 大輔
3年 後期 専門分野必修 2単位
【柔整・後期】 19-1-1484-3375

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

下肢の骨折は発生頻度は低い外傷ですが、スポーツ現場の救護などで遭遇することがあります。また、比較的に強い外力により発生することから適切な応急処置や施術が必要になります。この授業では下肢に発生する骨折(骨盤骨、大腿骨、膝蓋骨、下腿骨、足根骨、中足骨、足指の骨)についての発生機序や検査法、鑑別疾患、整復法、固定法、後療法を理論を理解した上で、柔道整復学に基づいた根拠のある実技を中心に学習します。
この授業ではDP2,3,4に関する知識、技法、態度を修得する。

2.
授業の到達目標

 本授業の目標は、これまでに学んだ下肢の骨折についての知識を用いて、実際に実習を通じて各外傷に対する整復法や固定法、後療法などの技術を習得することです。また、実習は4~5人のグループに分かれて行ないますので、臨床現場での施術に必要な術者や助手の役割分担を学び、チームとして施術が出来るようになることを目的とします。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

定期試験の結果を評価します。(90%)
また小テストと授業において積極性な発言や態度を評価します。(10%)

4.
教科書・参考書

教科書
・「柔道整復学 理論編」 全国柔道整復学校協会・教科書委員会編・南江堂
・「柔道整復学 実技編」 全国柔道整復学校協会・教科書委員会編・南江堂

講義ではLMSを用います。

5.
準備学修の内容・必要な時間

下記の準備学習として予習・復習を行なってください。(180分)
・予習は、次回授業に該当する教科書の範囲を必ず読んで授業に臨んでください。
・復習は、授業開始時に前回の範囲の小テストを行ないますので,講義後は次回の講義までに講義内容の確認をしてください。

6.
その他履修上の注意事項

実習形式の授業のため,白衣は必ず着用してください。
実習には医療人としてふさわしい服装と下記の通り節度ある態度で受講してください。
・携帯電話の使用は厳禁
・アクセサリー等の装着は厳禁
・時間厳守(交通機関の遅延等は除く)
特に実技試験予定日の本人の責での遅刻は認めませんので注意してください。やむ得ず遅刻や欠席する場合は必ず速やかに担当教員まで連絡してください。


※ 各回の授業内容に沿って講義を構成しますが、時間(時限)の配分は適宜調整しながら進めます。

7.
授業内容

【第1回】
オリエンテーション・概論
授業の目的と到達目標、授業の進め方について説明し、シラバスの内容や評価方法の確認を行う。また、下肢に発生する骨折を理解するために必要な内容について概説します。
【第2回】
骨盤骨折
骨盤骨に発生する骨折について、原因筋の走行や運動時の作用についてを学びます。また、様々な部位で発生する骨折の評価法、固定法を学びます。
【第3回】
大腿骨頸部骨折
大腿骨頸部骨折について、分類や、発生機序などが学習し、また、応急処置の方法や予防法について学びます。
【第4回】
大腿骨頸部骨折
大腿骨頸部骨折について、整復法、固定法、後療法等を学びます。
【第5回】
大腿骨骨幹部骨折
大腿骨骨幹部骨折について、骨折線の分類から転位にかかわる筋を理解し、整復法、固定法を学びます。
【第6回】
膝蓋骨骨折
膝蓋骨骨折について、骨折の分類や発生機序を理解し、整復法、固定法、後療法等を学びます。
【第7回】
下腿骨骨幹部骨折①
下腿骨骨幹部骨折について、定型的骨折の発生機序や合併症を理解し、応急処置の方法や搬送方法等を学びます。
【第8回】
下腿骨骨幹部骨折②
下腿骨骨幹部骨折の転位を理解したうえで、整復法、固定法を学びます。
【第9回】
下腿骨果部骨折①
下腿骨果部骨折について、発生機序や骨折の分類を理解し、整復法を学びます。
【第10回】
下腿骨果部骨折①
下腿骨果部骨折に対する固定法、後療法等を学びます。
【第11回】
足根骨骨折ー踵骨・距骨ー
足根骨骨折(踵骨・距骨)の発生機序や後遺症を理解し、整復法、固定法を学びます。
【第12回】
足根骨骨折ーその他ー
足根骨骨折の発生機序を理解し、整復法や固定法、後療法を学びます。
【第13回】
中足骨骨折・足趾骨骨折
中足骨骨折・足趾骨骨折の発生機序を理解し、整復法、固定法、後療法等を学びます。
【第14回】
試験と試験のフィードバック
実技試験の解説を行い、下肢骨折を想定した総合的な実技を行います。
【第15回】
試験と試験のフィードバック
第14回で行った実技試験の解説を行い、下肢骨折を想定した総合的な実技を行います。
※上記の内容を中心に構成しますが、時間(時限)の配分は適宜調整しながら進行します。