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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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柔道整復師は医療専門職であり常に最新の知識と技術を持ち続けなければなりません。良い医療を提供するためには多くの情報から適切な情報を選び、読み解いて、それを臨床で応用する力が必要となります。研究者が実施した研究から情報を得るだけでなく、自らが臨床で観察したことや実施した事柄について分析する必要に迫られる場合もあると思います。したがって本授業では学術論文の構成要素、研究手法、統計、研究発表の方法の基本事項を習得することが目標です。 この科目はDP2の「運動器の損傷に対する評価法、治療法、およびそれらの背景となる基礎理論を説明できる」の修得に該当します。また、授業時の質問に対してグループディスカッションして答えてもらいます。
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2. |
授業の到達目標 |
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医療の高度化と国際化、社会情勢の変化にに対応できる人材となるためには、卒業後においても解決しなければならない門だ社会および柔道整復における研究の意義を説明することができる。 研究に必要な情報の収集方法を説明することができる。 研究の発表方法の違いを説明できる。 基本的な統計方法を説明できる。 論文の構成とそれぞれの内容を説明できる。 健康に関する統計的指標を理解できる。 疫学研究の基本を理解できる。
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成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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成績評価は授業終了時に実施する筆記試験(80%) 研究活動体験および学会活動参加とレポート(20%)
定期試験により成績評価を行います(100%)。 3回以上欠席をした場合は1回の欠席につき5点を減点します。 授業態度の悪い学生は(私語など、電話機などの操作)1回につき5点を減点します。
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教科書・参考書 |
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プリントを適宜配布します。
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準備学修の内容・必要な時間 |
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授業の進行に応じて以下の点について毎週2時間以上予習および復習してください。 ○ 配布される資料を精読しまとめて理解する。 ○ 授業内容をノートに整理し直して説明できるようにする。 ○ 健康や保健、生活に関連して疑問を見つけてその調査方法を具体的に調べる。 ○ インターネットを用いて疑問を解決する事に関連した記事、研究のリストを作る。 ○ 発見した研究リストの概要をノートにまとめる。 ◯ 上記の内容を事前学修として1.5時間程、配布資料を読みノートにまとめてもらいます。
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その他履修上の注意事項 |
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遅刻または早退をした(する)生徒は、メモ用紙などに学籍番号、氏名、入室または退室時間を記入してその都度本人が提出してください。20分以上の遅刻または早退は欠席扱いとします。 授業中は携帯電話を鞄の中にしまってください。 ノートを取る代わりに写真を撮らないこと。 研究会または学会などの授業外で行われている研究活動に必ず参加して実際の研究活動を体験してください。
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授業内容 |
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【第1回】 | 柔道整復と研究について理解する。 | 【第2回】 | 研究の種類について理解する。 | 【第3回】 | 研究と倫理、モラル、ルールについて理解する。 | 【第4回】 | 研究のデザイン 、研究の方法について理解する。 | 【第5回】 | 研究報告の検索およびみかたについて理解する。 | 【第6回】 | 研究報告の要約について理解する。 | 【第7回】 | 記述疫学について理解する。 | 【第8回】 | 分析疫学について理解する。 | 【第9回】 | データとその誤差について理解する。 | 【第10回】 | 統計学的検定について理解する。 | 【第11回】 | 2群間の差の検定、回帰分析、分散分析について理解する。 | 【第12回】 | 学会等研究会参により得た情報と自身の考えを対比しまとめる。 | 【第13回】 | 学会等研究会参にによるレポートを様式に従って項目ごとに分けて作成する。 | 【第14回】 | テストとまとめ | 【第15回】 | 研究レポートの作成と提出 |
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