Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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工業科教育法2(Method of Engineering Education2) 蓮田 裕一
3年 後期 教職科目 2単位
【資格・後期】 19-1-1492-4172

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

・思考、学力等の実態を視野に入れた授業設計の重要性を理解する。
・教材と教具を理解し、情報機器及び教材を授業設計に活用する。
・時代に即した工業技術教育を学修し、模擬授業や進路実現の望ましい指導法をグループで話し合い、発表する。
・模擬授業の実施とその振り返りを通して、授業改善の視点と実践的な教育法を理解する。
・工業科教育における実践研究の動向を知り、授業設計の向上に取り組む。
この授業はグループワークを行いながら、工業科教育に関する知識、技法、態度を修得します。

2.
授業の到達目標

・学生は、教職の意義・職務内容・進路指導の現状を理解し、重要項目を発表できる。
・学生は、基礎的な学習指導理論を理解し、具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付ける。
・学生は、就職・進学などの進路指導を中心に望ましい工業科教育の指導能力を修得する。
・学生は、作成した学習指導案をもとに模擬授業を行い、実践的な指導力を養う。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

出席率2/3以上・課題レポートの全提出の2条件を満たした場合に限り、試験:課題レポート=60%:40%で評価します。課題レポートを返却し、修正すべき点について解説を加えフィードバックします。

4.
教科書・参考書

「工業科教育法の研究」池守・中村・佐藤著  実教出版 ISBN4-407-31056-1
高等学校学習指導要領解説 工業編(平成30年7月)

5.
準備学修の内容・必要な時間

新聞やテレビなどから教育に関するニュースを聞き、教育問題の現状や解決法を考えるようにしましょう。教科書である、工業科教育法「工業科教育法の研究」を授業ごとに熟読し、A4用紙に事前にまとめておきましょう(60分程度)。

6.
その他履修上の注意事項

生徒児童から信頼される教員として工業教育を展開していくことを念頭に置いて受講してください。教員採用試験を受験することを前提として、普段から専門教科の理解を深めてください。

7.
授業内容

【第1回】
学習と教材:工業科の学問領域を理解し、教材研究に活用することができる。教育関係の学会での教材研究の事例を調べる。
【第2回】
自作教具:教材と教具の違いを事前に調べ、自作教具を考えてみよう。情報機器及び教材の効果的な活用法を理解し、授業設計に活用することができるようにする。
【第3回】
実験実習で使用する機器と設備:工業系学科が有する実験実習で使用する機器と設備の現状を調べる。 実験機器の種類と用途を理解し、授業で安全に活用することができるようにする。
【第4回】
受講生による模擬授業(1)機械系教科: 機械設計や原動機などの模擬授業の実施とその振り返りを通して、授業改善の視点を身に付ける。
【第5回】
受講生による模擬授業(2)電気系教科:電気回路や電子回路などの模擬授業の実施とその振り返りを通して、授業改善の視点を身に付ける。
【第6回】
受講生による模擬授業(3)情報系教科:プログラミング技術やコンピュータシステム技術などの模擬授業の実施とその振り返りを通して、授業改善の視点を身に付ける。
【第7回】
教育の実践研究と授業設計:工業科教育における実践研究の動向を知り、授業設計の向上に取り組む。教育関係の学会での実践研究の事例を調べる。
【第8回】
就職指導(1)面接の意義:志望動機・長所短所や学生時代のアピールなどの質問を通して、企業は何を知りたいのか、その根本に迫る。
【第9回】
就職指導(2)提出書類の書き方:履歴書・エントリーシートなどの関係書類の書き方を通して、企業が応募書類に期待する情報を分析する。就職指導の模擬授業では企業が望む人材に該当していることのエビデンスを示す方法を考えてみよう。
【第10回】
進学指導(1)進学指導の課題と対策:工業高校における進学指導の課題とAO入試や推薦入試の指導と対策を検討する。
【第11回】
進学指導(2)工業高校から進学することの意義と指導法:少子化・高齢化が進む日本における工業高校の進学指導の在り方を検討する。景気の動向と密接な関係を持ちながらも工業高校から進学することの意義と指導法を研究する。
【第12回】
進路指導の全体計画:各学年で実施する内容を事前に調べ、指導法のあり方をまとめていく。
【第13回】
学校運営と研修:学校運営組織を事前に調べておきましょう。職員会議の意義をまとめ、所属し、行いたい職務を考えてみよう
【第14回】
工業高校の展望:工業高校が直面している問題について、少子化問題から事前に調べておきましょう。工業高校の教員として、やり遂げたいことをまとめてみよう
【第15回】
テスト、まとめ