Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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行動神経学(Behavioral Neurology) 平澤 孝枝
3年 前期 専門科目選択 2単位
【バイオ・前期】 19-1-1517-3819

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

この講義はDP1, DP3, DP4に該当します。本講義は,多様な動物の生命現象の解説とそれら動物体内で営まれる普遍的な分子機構について概説します。動物行動の秩序性を理解し、そこに関わる生理機構を学習します。動物は無意味に動いている訳ではありません。その行動には意味があり、それぞれの生息環境に適応し進化して高度に多様化しています。そして、それを支えているのは多くの場合普遍的な生理機構です。学習・記憶など、行動発現の神経的基盤を理解するのに重要と思われる様々な動物の行動を話題として取り上げ、神経生理学的、神経内分泌学的、分子生物学的側面から解説します。また講義後半では、現在の科学研究で重要な役割を担っている組み換え動物の作製や行動解析について概論します。

2.
授業の到達目標

学生は動物の行動の意味を理解し、制御機構との関連性を理解することを目標にします。
また自発的に調べ、それらを人に伝え議論を深める事で理解をしていくことを目標とする。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

この講義は、グループもしくは個人でそれぞれが事前学習しながら理解を深めます。また、それを発表してもらいます。
評価は、毎回のレポートとプレゼンテーション(40%)と試験(中間、総合70%)により評価します。毎回次の授業の課題を出しますのでレポートを提出してください。レポートは書き方やもう少し深く考えた方が良い点などを書き加えて返却するので次のレポートの参考にしてください。
試験の解説は次の講義時、もしくはLMSにアップします。

4.
教科書・参考書

教科書はありません。必要に応じてプリントを配布します。

5.
準備学修の内容・必要な時間

講義分はLMSにアップしていきますので復習を繰り返し行いましょう。復習は30分程度です。
毎週、事前学習も兼ねたレポート課題を出します。次の週までにレポートを提出してください。レポート課題は主に次回の講義内容に沿って各自興味を持った動物や生理機構を調べてもらいます。予習は2時間程度です。
自分で調べてグループで議論をし、発表をしていくので事前学習がないと理解が不十分になります。図書館を多いに利用しましょう。

6.
その他履修上の注意事項

「細胞生物学」「動物生理学」「神経科学基礎」を履修しておくこと、理解していることが必要です。上記科目に関しての履修を強く勧めます。またバイオ実験「動物生理学実習」と並行すると実技も含めた修得が期待できます。

7.
授業内容

【第1回】
動物に心はあるのか?
【第2回】
動物の意識と思考
【第3回】
感覚情報の神経処理、運動出力の神経制御
【第4回】
コオロギの学習と記憶、魚の記憶と学習
【第5回】
クモの視覚
【第6回】
ミツバチの社会性
【第7回】
中間試験
【第8回】
試験の解説およびこれまでのまとめ
【第9回】
遺伝子改変動物のについて
【第10回】
知性とは
【第11回】
性淘汰と繁殖行動
【第12回】
特別講義
【第13回】
親子関係や社会性
【第14回】
ヒトが持っている能力とはなんだろうか
【第15回】
総合試験とまとめ