Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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外科学2(Surgery2) 阿部 弘之
4年 前期 専門基礎分野必修 2単位
【柔整・前期】 19-1-1523-3262

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

本講義では、外科学1(外科学概論)で学んだ事項を基に、各臓器別に、主要な疾患の診断法、及び、外科的治療法について体系的に解説します。きちんと理解するためには、外科学1に加え、解剖学、生理学、臨床医学1および2の知識が相当に必要とされると考えて下さい。なお、この授業では、医療技術学部のディプロマポリシーのDP2、DP3と、柔道整復学科のディプロマポリシーのDP1、DP4に関する知識、態度を修得します。

2.
授業の到達目標

1.臓器別に、主要な疾患の診断法、及び外科的治療法について説明することができる。
2.特に、各種外傷への対応法および救命処置法については、初動をどうするべきか、具体的なイメージに基づいて説明することができる。
3.医師や看護師などの医療従事者と連携していける。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

定期試験(80%)及び中間テスト(20%)の結果により評価します。形式は、柔道整復師国家試験に準じます。試験問題に対する解説をLMSに掲載しますので、各自確認してください。

4.
教科書・参考書

(1) 全国柔道整復学校協会監修、外科学概論(改定第4版)
(2) その他、毎回講義資料を配布するとともに、LMSを適宜利用して情報の伝達・共有を図ります。

5.
準備学修の内容・必要な時間

1.予習は、指定した教科書の次回の授業範囲を読み、概略を把握しておいて下さい。また、予習中によく分からなかった部分は、ノートに書き出しておいて下さい。毎回90分程度必要です。
2.復習は、ノートを参考に教科書の該当範囲をよく読んで下さい。毎回90分程度必要です。
3.講義期間中に、30時間以上の予復習が必要です。

6.
その他履修上の注意事項

柔道整復師は“運動器の急性損傷”の専門家ですが、例えばスポーツ外傷の現場で、都合良く鎖骨や肩関節だけの損傷が起きる訳ではありません。柔道整復師は、高校総体の救護なども依頼されます。将来、そうした場においても動じない態度を示せる様、運動器以外の臓器の損傷や、救命処置法についても幅広く学んで下さい。なお、授業時の質問に対してグループディスカッションして答えてもらいます。

7.
授業内容

【第1回】
胸壁・呼吸器疾患1(胸郭、肺の検査法、手術について学びます)
【第2回】
胸壁・呼吸器疾患2(肺癌などの肺疾患について学びます)
【第3回】
胸壁・呼吸器疾患3(気胸などの胸膜疾患、胸部損傷について学びます)
【第4回】
腹部外科疾患1(腹部外科疾患の主な症状、検査法について学びます)
【第5回】
腹部外科疾患2(食道、胃十二指腸、大腸の疾患について学びます)
【第6回】
腹部外科疾患3(肝・胆・膵疾患、急性虫垂炎、腸閉塞について学びます)
【第7回】
脳神経外科疾患1(脳・神経疾患の主要徴候・病態および画像検査について学びます) 
【第8回】
脳神経外科疾患2 (頭部外傷について学びます)
【第9回】
脳神経外科疾患3(脳血管障害、脳腫瘍について学びます)
【第10回】
中間テスト
【第11回】
乳腺疾患(乳腺症、乳癌について学びます)
【第12回】
心臓・脈管疾患1(先天性心疾患について学びます)
【第13回】
心臓・脈管疾患2(弁膜症、心筋症、虚血性心疾患について学びます)
【第14回】
心臓・脈管疾患3(動脈、静脈の疾患について学びます)
【第15回】
甲状腺・頸部疾患(甲状腺腫瘍等の疾患について学びます)