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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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環境問題について経済学の観点から分析するための手法である環境経済学の基礎的な内容について講義します。ごみ問題や温暖化問題といった具体的な環境問題に関する概要や、環境問題を考える際に経済学を用いる必要性について、再確認する意味も込めて学習します。その上で、環境問題が発生するメカニズムとして外部性をはじめとする市場の失敗がかかわっている点、環境政策に関する基礎的な理論、温暖化政策に関する分析、環境を評価する手法などについて学習します。
ディプロマポリシーとの関連については、専門分野についての知識・技能という点や、経済学の手法を用いて地域の問題を調査・研究するという点に、この授業の内容は関連するでしょう。地域経済学科が示すディプロマポリシーの番号との関連ということでいえば、DP1とDP2に相当するでしょう。
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授業の到達目標 |
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この講義での到達目標は、以下の2点です。 ・具体的な環境問題についての概要をつかんでいる。 ・具体的な環境問題について、経済学の考え方を応用する形で理解している。
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成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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この科目の単位を取得するためには、次の2つの条件を満たすのが必要です。1つは、一定の水準を満たす宿題を提出していることです。もう1つは、期末試験を必ず受験し、一定の水準の得点を取ることです。このシラバスを執筆している時点で、無理やりに評価比率を記してみると、宿題30%、期末試験70%といったところでしょう。
成績評価の方法や基準に関する詳細は、ガイダンスの際に説明します。
フィードバック方法は、宿題に関する作業でLMSを用いる予定ですので、提出された宿題については、LMSを通じて個別に講評を行う予定です。期末試験については、採点が終了したのち簡単な講評を行う予定です。
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教科書・参考書 |
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特定のテキストは使用しません。授業ではLMSを利用して資料を配布し、その資料に基づいて授業を行います。 参考文献としては、さしあたり以下を挙げておきます。 ・栗山 浩一・馬奈木 俊介 著『環境経済学をつかむ』 有斐閣 ISBN: 9784641177185
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準備学修の内容・必要な時間 |
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この科目の予習として必要なのは、以下の項目です。 ・授業の進度に応じて、授業資料をLMSからダウンロードし、ダウンロードした授業資料に目を通してください。 ・可能な範囲で、授業資料で記されている内容の流れや、分からない語句などについて、参考文献を参照してください。
この科目の復習として必要なのは、以下の項目です。 ・授業で取り扱った項目について、授業資料、授業の際にとったメモやノートを見直してください。 ・興味をもった項目について、参考文献を読んでください。 ・宿題が出された時は、その宿題に取り組み、提出してください。
準備学修に必要な時間は、この授業が2単位科目である関係から、予習と復習を合わせて1週当たり3時間とされています。重要なのは時間数よりも内容とは思いますが、1つの目安にはなるでしょう。予習と復習の時間配分は履修者それぞれに任されますが、この授業の履修が進むにつれて、復習にかける時間が相対的に多くなると思われます。
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その他履修上の注意事項 |
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授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | 環境問題と経済学 | 【第3回】 | ゴミ問題、リサイクルと循環型社会 | 【第4回】 | 地球温暖化問題と温暖化対策の現状 | 【第5回】 | 環境問題と市場の失敗(外部性、公共財) | 【第6回】 | 直接規制、コースの定理 | 【第7回】 | 環境税、補助金、排出権取引 | 【第8回】 | ごみ処理制度に関する議論 | 【第9回】 | 環境の価値とその評価手法 | 【第10回】 | 費用便益分析 | 【第11回】 | 企業の環境政策と社会的責任 | 【第12回】 | 貿易による環境への影響 | 【第13回】 | 経済成長と環境保全 | 【第14回】 | 持続可能な発展 | 【第15回】 | 全体のまとめ |
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