Web Syllabus(講義概要)

2019年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

メディア論(Studies of Media) 荒井 良雄
3年 前期 専門 地域経済系選択 2単位
【地域・前期】 19-1-1574-5194

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

メディアには、新聞・雑誌等の印刷メディアとラジオやテレビ等の電波メディア、さらには、近年のインターネットを前提としたウェブページやSNSなどがあります。もちろん、これらの背後には、情報を迅速に伝達するための通信インフラが存在します。この講義では、これらの中で特に、通信インフラの発達とそれを前提としたインターネット時代の通信メディアと地域との関わりを様々な地域における具体的事例を取り上げて考えます。この授業はDP2の基礎となります。

2.
授業の到達目標

学生は、メディアと地域との関わりを理解し、それを地域経済にどう活かしていくかを考えるための基礎となる知識を、通信インフラの発達史や最近の特色ある事例から学び、それを応用していくための基礎的能力を身につけます。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

期末試験(60%)を基本とし、中間での複数回の小テスト、小リポート、授業でのディスカッション等(計40%)も加味して評価します。小テスト・リポート、ディスカッション等へのコメントがフィードバックになります。

4.
教科書・参考書

教科書は指定せず、パワーポイントおよびハンドアウトを使用・配布します。
授業の中で取り上げる内容やそれぞれの事例を扱っている参考文献は、授業中に適宜紹介します。

5.
準備学修の内容・必要な時間

授業で触れる時代背景や地域の状況などについて、授業後に自分で文献や記事等の情報を集めてメモを作り、理解を深めることが必要です。インターネットからの情報収集も有効です。一方、歴史的な事象や地理的な事象の理解のためには、その時代や地理的背景を正しく理解することが必要ですが、そのためには、高等学校で学習する歴史や地理の知識を授業の前にもう一度確認しておくことが役立ちます。これらの準備学修のために1回あたり2時間以上を要すると考えられます。

6.
その他履修上の注意事項

授業で出てくるようなさまざまな地域や歴史についての基礎的な知識を身につけるための基礎作りには、新聞を毎日ていねいに読む習慣を付けることが役立ちます。

7.
授業内容

【第1回】
オリエンテーション(本授業のねらいと構成)
【第2回】
新聞ジャーナリズムの成立と通信社:さまざまなメディアの発達史(1)
【第3回】
無線通信と電波メディアの成立:さまざまなメディアの発達史(2)
【第4回】
映画からテレビへ:さまざまなメディアの発達史(3)
【第5回】
インターネットの登場とその衝撃:さまざまなメディアの発達史(4)
【第6回】
明治政府と国際海底電信ケーブル:通信インフラの社会経済史(1)。明治期の日本の動きについて事前に情報収集し、メモを作成しておくことが求められる。
【第7回】
無線電信と大陸・海洋進出:通信インフラの社会経済史(2)。戦前期の日本の動きについて事前に情報収集し、メモを作成しておくことが求められる。
【第8回】
無線電話から衛星通信へ:通信インフラの社会経済史(3)。高度成長期の日本の動きについて事前に情報収集し、メモを作成しておくことが求められる。
【第9回】
インターネットと国際光海底ケーブル:通信インフラの社会経済史(4)
【第10回】
中山間地域でのブロードバンド整備:地域的デジタル・デバイドと政策的対応(1)。日本の島々について事前に情報収集し、メモを作成しておくことが求められる。
【第11回】
島嶼でのブロードバンド整備:地域的デジタル・デバイドと政策的対応(2)
【第12回】
離島生活とブロードバンド整備(小笠原諸島の事例):地域的デジタル・デバイドと政策的対応(3)
【第13回】
離島生活とブロードバンド整備(隠岐諸島の事例):地域的デジタル・デバイドと政策的対応(4)
【第14回】
古いメディアの復権:ブロードバンド時代の有線放送電話
【第15回】
まとめ・総括