1. |
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
|
産業立地論の前期においては、戦後の産業復興政策以降の政府における都市と地方の格差是正のための産業立地政策や企業の立地状況についての基礎を学んできました。後期においては、地方自治体が産業立地政策をもとに地域経済の発展を図ってきた具体的なモデルや事例を中心に学びます。 講義では、東京一極集中に対峙する地方がどのような対策と取ってきたかについて、具体的な事例を学び産業立地による地域経済の発展と地域産業の変化を修得するものです。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
わが国の産業発展と企業の構造変化の進展、それを支えた産業立地政策の基礎理論と事例を学ぶことで、立地政策における企業・自治体の役割と活動の重要性を修得します。 また、地方経済に欠かすことができない産業・企業の発展と地方の活性化に向けた産業立地のあり方を修得します。さらに自治体職員、企業経営者等を講師として招聘し、第一線で活躍している方々からの講義を受け、実践的な産業立地政策を修得します。
|
3. |
成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
|
成績評価は2回の課題レポート(40%)、期末試験(60%)で行います。また、授業態度等により評価を補完します。 評価内容については、下記の通りです。 ①レポート評価-到達目標から課題を出題しますので、出題項目の理解、関連文献内容、自己の意見と結論を求めます。 ②試験の評価-試験項目は授業内容から出題しますので、授業内容の理解、到達目標に対する評価をします。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
テキスト:LMSで授業資料を配布します。 参考資料:「産業立地と地域経済」松原宏(著)財団法人放送大学教育振興会 「現代の立地論」松原宏(著)古今書房
|
5. |
準備学修の内容・必要な時間 |
|
企業の設備投資や地方立地などについて新聞情報やインターネットで情報を収集していただきたい。また、関東経済産業局、栃木県庁や市町村のホームページで「企業立地」に関する事項を見て、どの様な活動をしているかを確認しまとめてください。さらに参考資料について購入するか図書館等で読んでいただきたい。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
課題については必ず提出してください。成績評価に大きく影響します。
|
7. |
授業内容 |
|
【第1回】 | 産業立地論の概要整理(前期の復習) | 【第2回】 | グローバリゼーションの潮流と産業構造の変化(垂直・水平分業)
| 【第3回】 | 企業の国際化における立地戦略-国際間のインフラコスト比較
| 【第4回】 | 産業立地政策の成果と課題の検証Ⅰ-新産・工特、工業再配置促進法 | 【第5回】 | 産業立地政策の成果と課題の検証Ⅱ-テクノポリス、産業クラスター等 | 【第6回】 | 環境問題と産業立地-公害基本法、工場立地法等
| 【第7回】 | 企業立地の動向ー国内立地と海外立地
| 【第8回】 | 産業集積論-集積の考え方、シリコンバレー事例 | 【第9回】 | 地域イノベーションの取組(産学官連携)
| 【第10回】 | 行政における企業誘致活動 | 【第11回】 | 地域産業の発展における都市形成 | 【第12回】 | 産業立地による地方経済の役割 | 【第13回】 | 産業立地政策の課題と対策(工場跡地、中核企業の育成) | 【第14回】 | 産業立地政策と地方経済のまとめ | 【第15回】 | 期末試験 |
|