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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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本授業は、総合基礎科目の学修目標3(人文・社会科学の幅広い関心・知識)に関連する科目です。「意志力と対人関係の社会心理学」をテーマに授業をすすめます。
人はさまざまな目標を立て、それを達成しようと日々努力をします。しかしながら、目標の追求が思うようにいかず、きちんと達成できなかったという経験を持つ人も多いでしょう。目標達成の妨げとなるような欲求を我慢する、目標達成に必要な行動を取る、というように、目標のために自分を律する力を「意志力」と呼びます。
また、我々は、いろいろな人と関わり合いながら生きています。他の人から助けてもらったり、他者の存在が心の支えになったりする一方で、対人関係で悩む場面も少なくありません。
この授業では社会心理学の中でも、目標の追求に必要な意志力や、対人関係に関する問題について、講義をおこないます。心理学は身近な学問の一つですが、テレビや雑誌、インターネット等で目にする心理学関連の情報の中には、必ずしも科学的とは言えないものも多く含まれます。この授業を通じて、目標達成や対人関係について科学的にどのようなことが明らかにされているのか学び、皆さんの日常生活に生かしてほしいと思います。
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授業の到達目標 |
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意志力や対人関係に関する社会心理学の概念や理論を正しく身に付ける。
授業で学んだ内容を日常生活に生かし、自身の意志力や対人関係について、社会心理学の観点から考え、説明できるようになる。
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成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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毎授業後、LMSを通じてコメントの提出を求めます。講義内容について、自分の経験と関連づけて正しく理解しているか、自分なりに問いや疑問を発しているか、といった点から評価します。
また、期末試験を実施します。期末試験は、意志力や対人関係に関する社会心理学の知識に関する選択式の問題と、記述式の問題(事前に問題を示します)から成ります。
最終成績は、コメントシート30%、期末試験70%の割合で評価します。
授業の初めに、提出されたコメント・質問の一部を紹介し、フィードバックをします。期末試験の解答・解説は、成績発表後に授業担当教員の研究室にて配布します。
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教科書・参考書 |
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LMSを使用します。
教科書は使用しませんが、以下の書籍があると学修の助けとなるでしょう。 池田謙一・唐沢穣・工藤恵理子・村本由紀子『社会心理学 (New Liberal Arts Selection)』有斐閣 (ISBN: 978-4641053755) その他、参考書は授業中に示します。
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準備学修の内容・必要な時間 |
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次回の授業までに授業の内容を復習し、授業内容や重要な語句の意味などについて、しっかりと理解してください。また、授業で扱った内容を、日常生活の場面に当てはめて考えると、どのようなことが言えるのか、考えてみてください。(時間の目安:1時間) そして、考えたことについてLMSを通じてコメントを提出してください。(時間の目安:30分)
そのほかに、期末試験に向けての復習や、日常生活の中での観察・考察に、1学期合計20時間程度の時間を割いてください。
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その他履修上の注意事項 |
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真摯な授業態度を望みます。
「社会心理学1」を受講している必要はありませんが、受講していた方が授業内容をより理解できるでしょう。
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授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンスとイントロダクションをおこない、意志力や対人関係の重要性について考えます。 | 【第2回】 | 意志力とは何か、その特徴を学びます。 | 【第3回】 | 意志力の源について学びます。 | 【第4回】 | 意志力を発揮する方法について学びます。 | 【第5回】 | 欲求をコントロールする方法について学びます。 | 【第6回】 | 意志力を回復させる・鍛える方法について学びます。 | 【第7回】 | 少ない意志力での目標追及のポイントについて学びます。 | 【第8回】 | 日常生活における意志力のあり方について学びます。 | 【第9回】 | 他人に見せる自分(自己呈示・自己開示)について学びます。 | 【第10回】 | どのような人に魅力を感じるのか、対人魅力を規定する要因について学びます。 | 【第11回】 | 他者とのコミュニケーションについて学びます。 | 【第12回】 | 他者に対する評価・判断・推論について学びます。 | 【第13回】 | 他者や集団からの孤立と、受容やソーシャル・サポートについて学びます。 | 【第14回】 | 対人関係の形成・進展・崩壊のプロセスについて学びます。 | 【第15回】 | コミュニケーションに関するゲームを用いたグループワークを行います。 |
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