Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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人間関係論(On Human Relationship) 津村 健太
1年 テキスト授業Ⅰ・Ⅲ 総合基礎科目選択 2単位
【通信・Ⅰ・Ⅲ】 19-1-1622-4746

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

 この授業は、通信教育課程のDP1(人文・社会科学をはじめとする基礎的な教養)に関連する科目です。
 
 本科目は、人間関係において重要な役割を果すコミュニケーションの構造や特徴を理解することで、自らを取りまく人間関係について、客観的に考察する視点を獲得できることをねらいとしています。その際、特に日本語によるコミュニケーションに焦点をあてます。
 
 まずコミュニケーションの全体像を日本語におけるコミュニケーション、言語・非言語コミュニケーションなどの観点から概観します。続いて、(1) 対人関係のコミュニケーション、(2) 日本語における比喩やオノマトペ、(3) 公共の場や異文化間におけるコミュニケーションについて考えます。最後に、それまでの授業を総括し、コミュニケーションの諸相から人間関係について考察します。 

2.
授業の到達目標

コミュニケーションの構造や特徴を理解する。
 
上記を基に、人間関係について、客観的に考察する視点を獲得する。 

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

科目修得試験は100点満点中60点以上を合格とします。
最終的な成績評価は、レポート課題(2つ)40%、試験60%で行います。

レポートはLMSで提出を受け付けます。レポートについては、適宜コメントを付けて返却します。

4.
教科書・参考書

以下のテキストを使用します。
 滝浦真人・大橋理枝 (2015)『日本語とコミュニケーション』放送大学教育振興会(ISBN 978-4595315435)
 
また、LMSにサブ・テキストを公開します。

5.
準備学修の内容・必要な時間

 学習を開始する前に、サブ・テキストの「はじめに」(p.1 - p.2)を読んでください。この科目の学習の流れが説明されています。
 各回の学習は、以下のように進めてください。
 
(1) メイン・テキスト(『日本語とコミュニケーション』)による学習に入る前に、サブ・テキストに記載された「① 学習のポイントを知ろう【メイン・テキストを読む前に】」の項目に目を通してください。(時間の目安:20分)
 
(2) メイン・テキストを読み終えたら、サブテキストの「② テキストを深く読もう【メイン・テキストを読んだ後に】」の課題に取り組んでください。 (時間の目安:80分)
 
(3) さらに学習を深めるため、サブ・テキストの「③ 実践してみよう【学習したことをもとに調べたり、実際に試したりする】」の課題に取り組んでください。(時間の目安:80分)

6.
その他履修上の注意事項

 レポート課題の作成にあたっては、テキストや参考文献の引き写しにならないように留意し、問いに即して自分でまとめたり、比較したり、考察したりするなどしてください。また、参考文献からの引用は適切に行ってください。

 レポートの書き方について不安がある人は、書籍等で学修することを強くお勧めします。以下にいくつか参考文献を紹介しますが、これ以外にもレポートの書き方に関する良書は多く出版されています。自分に合った書籍を使って学んでください。
 戸田山和久(2012)『新版 論文の教室 レポートから卒論まで』NHKブックス(ISBN 978-4140911945)
 石黒圭(2012)『論文・レポートの基本』日本実業出版社(ISBN 978-4534049278)

7.
授業内容

【第1回】
コミュニケーションの構造と本質
 
【第2回】
日本語のコミュニケーション
 
【第3回】
言語コミュニケーションと非言語コミュニケーション
 
【第4回】
あいさつのコミュニケーション
 
【第5回】
対人関係における言葉―ポライトネスの考え方を通して(1)―
 
【第6回】
依頼・勧誘の場面におけるコミュニケーション―ポライトネスの考え方を通して(2)―
 
【第7回】
感謝・謝罪・褒めの場面におけるコミュニケーション―ポライトネスの考え方を通して(3)―
 
【第8回】
対人関係のコミュニケーション
 
【第9回】
敬語のコミュニケーション
 
【第10回】
スピーチのコミュニケーション
 
【第11回】
比喩とコミュニケーション
 
【第12回】
日本語のレトリックとオノマトペ
 
【第13回】
公共の場におけるコミュニケーション―禁止を中心に―
 
【第14回】
異文化間のコミュニケーション
 
【第15回】
コミュニケーションから考える人間関係