Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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情報科教育法1(Instructional Design of Information Study 1) 渡辺 博芳
2年 メディア授業Ⅰ・Ⅲ 教職科目 2単位
【通信・Ⅰ・Ⅲ】 19-1-1674-2046

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

この授業では、高等学校の共通教科「情報」および専門教科「情報」の教育目標と内容を理解し、情報教育の教科教育法を学び、教員として教壇に立つための基礎となる力を養います。高等学校学習指導要領解説 情報編を中心に、過去の情報教育の経緯も参照しながら学習します。その上で、情報科に特徴的な内容を取り上げ、その取り扱いや指導法を考え、教科「情報」の教育のための基礎的な知識を身に付けます。授業の後半ではコラボレーション、プレゼンテーションの指導方法を考え、共通教科「情報」の1科目をとりあげ、年間計画の作成を試みます。

2.
授業の到達目標

初等中等教育の中での「情報教育」の位置づけと教育内容を理解し、教科「情報」の授業設計の考え方を会得することを目標とします。同時に、教員として必要な表現力、コミュニケーション力の基礎を養います。具体的には以下の通りです。 ・情報教育とはなにか。なぜ情報教育が行われるのか、適切に説明できる。 ・初等中等教育を通しての情報教育の目標と理念を適切に説明できる。 ・情報科の設置経緯を理解しており、情報科の科目構成、および教育目標を言える。 ・高等学校共通教科「情報」の学習内容とその取り扱いの概要が把握できる。 ・プログラミング、プレゼンテーション、グループ活動の指導法を自分なりに工夫できる。 ・情報の教具としてのソフトウェア、メディア教材の開発と扱いができる。 ・授業設計(Instructional Design)と学習評価の重要性と方法を理解し、高等学校共通教科「情報」の一部について、自分なりの授業設計を試みることができる。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

各回の課題が受理されていること、かつ、科目修得試験で60%以上の得点を獲得していることが合格条件です。課題の完成度が十分でない場合は、再提出をしてもらいます。課題のへのフィードバックはLMS上で行います。各回の課題の得点の合計を60%、科目修得試験の得点を40%の割合で考慮して成績を付けます。

4.
教科書・参考書

高等学校学習指導要領 文部科学省(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1407074.htm)
「高等学校学習指導要領解説 情報編」 文部科学省 (平成30年7月)
高等学校共通教科情報教科書 東京書籍 平成29年度改訂社会と情報(東書 社情310) と 平成29年度改訂情報の科学(東書 情科306) 
  または 東京書籍 社会と情報 (東書 社情301) と 情報の科学(東書 情科301)

5.
準備学修の内容・必要な時間

LMSに掲載された指示に従って学修します。事前学修・授業での学修・事後学修を含めて1回あたり4時間半程度を見込んでいます。

6.
その他履修上の注意事項

 本科目は情報科教育法2の前提科目となります。手に入りにくいテキストについては教務チームに相談してください。一部の課題において、パソコンの画面をキャプチャする形で履修者自身が行うプレゼンテーションをコンテンツ化して提出してもらいます。したがって、それを自分自身でできるか、コンテンツ化のために宇都宮キャンパスまで来校できるかのどちらかが可能なことが必須条件となります。 

7.
授業内容

【第1回】
イントロダクション・学習指導要領
【第2回】
情報通信技術とは・情報教育とは
【第3回】
高等学校共通教科「情報」の内容
【第4回】
高等学校専門教科「情報」の内容
【第5回】
授業設計(インストラクショナルデザイン)と学習評価
【第6回】
情報の教具としてのソフトウェアと「情報」の大学入試
【第7回】
情報科の指導方法を考える「問題の解決と処理手順の自動化」
【第8回】
情報科の指導方法を考える「タイピング」と「アンプラグドの方法」
【第9回】
情報科の指導方法を考える「コラボレーションとプレゼンテーション」
【第10回】
情報科の指導方法を考える「メディア教材の開発と活用」
【第11回】
伝わるプレゼンテーション
【第12回】
プレゼンテーションの指導法とプレゼンテーションの準備
【第13回】
プレゼンテーション実施とコンテンツ化
【第14回】
授業体系を考える「共通教科情報の年間計画」
【第15回】
まとめ:情報科教育法1で学んだことを整理する