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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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本科目は、教職に関する科目「4生徒指導、教育相談及び進路指導等に関する科目」の1つに位置づけられ、教育相談について学びます。まず第1に、学校での教育相談とは何かと、その実践の様子を理解します。第2に、学校で見られる児童・生徒の問題行動とその背景を概観します。第3に、教育相談を実践する上で不可欠なカウンセリング・臨床心理学の基礎的な理論と技法を、さらに、予防的・開発的教育相談の観点から近年さかんに用いられるようになってきたいくつかの理論と技法を学んでいきます。
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授業の到達目標 |
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(1)学校教育における教育相談の意義と理論を理解する。 ①学校における教育相談の意義と課題を理解する。 ②教育相談に関わる心理学の基礎的な理論・概念を理解する。 (2)教育相談を進める際に必要な基礎的知識、カウンセリンに関する基礎的事柄を理解する。 ①幼児・児童の不適応や問題行動の意味ならびに幼児・児童の発するシグナルに気づき把握する方法を理解する。 ②学校教育におけるカウンセリングマインドの必要性を理解する。
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成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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体験学習を5回、ミニ課題を6回設定しています。それぞれのふり返りシート、記入用紙を提出します。また、内容に沿ったレポートが6回あります。それらの提出物50%、科目修得試験50%で評価をします。
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教科書・参考書 |
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学校教育相談ハンドブック 日本学校教育相談学会刊行図書編集委員会 ほんの森出版 2300円+税 教員採用試験対策参考書 2 教職教養II(教育心理・教育法規) 2019年度版 オープンセサミシリーズ (東京アカデミー編) 七賢出版 1800円+税 (どちらも一部分しか用いませんが、将来役立ちますので、購入して下さい。)
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準備学修の内容・必要な時間 |
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毎回指定された部分のテキスト、サブテキストをよく読み、ノートを作っていきます。体験学習の振り返りシート、ミニ課題の記入シートは、毎回気づきに敏感になり、考えを深め、丁寧に詳しく記入します。レポートを6回提出します。レポートは、全体の構成を考え筋道立てて記述します。これらの学習には相当な時間をかけて取り組みます。
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その他履修上の注意事項 |
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教育相談(カウンセリングを含む)は自習が難しい科目です。クラスの授業でならば実施できるグループワークや体験学習が通信教育課程ではできませんので、友人、家族など身近な人々に協力してもらって体験学習・課題に挑戦して下さい。そこで自分が感じたこと、考えたことを大切に、記録していきましょう。
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授業内容 |
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【第1回】 | 学校での教育相談とは何か ①学校教育相談の変遷、②学校教育相談とは、 体験学習1:心の多様性に気付く | 【第2回】 | 学校での教育相談とは何か ③学業的発達と学校教育相談、④キャリア的発達と学校教育相談、⑤個人的・社会的発達と教育相談、 体験学習2:3つのきき方 | 【第3回】 | 学校での教育相談とは何か ⑥教育活動としての教育相談、 体験学習3:「聴く」とは | 【第4回】 | カウンセリング・マインドとは | 【第5回】 | 学校で見られる問題行動の背景 ①適応と適応機制、②不適応行動 | 【第6回】 | 学校で見られる問題行動の背景 ③発達障害 ④病理水準と境界例、精神病、 体験学習4:発達障害の疑似体験をする | 【第7回】 | 臨床心理学の代表的理論 ①自己理論と来談者中心療法 | 【第8回】 | 臨床心理学の代表的理論 ②精神分析 | 【第9回】 | 臨床心理学の代表的理論 ③行動理論と行動療法 他 | 【第10回】 | 臨床心理学の代表的理論 ④認知理論と論理療法 他 | 【第11回】 | 予防的・開発的教育相談の理論と技法 ①交流分析とエゴグラム、 体験学習5:エゴグラムの実施 | 【第12回】 | 予防的・開発的教育相談の理論と技法 ②構成的グループエンカウンター | 【第13回】 | 予防的・開発的教育相談の理論と技法 ③アサーショントレーニング | 【第14回】 | 予防的・開発的教育相談の理論と技法 ④ソーシャルスキルトレーニング | 【第15回】 | 学校教育相談の実践事例を学ぶ、まとめ |
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