Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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マルチメディア情報処理(Multimedia Information Processing) 有本 泰子
3年 前期 専門科目選択 2単位
【情電・前期】 19-1-1752-4736

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

マルチメディアとは、画像・音・テキストなど複数の要素メディアを統合した情報伝達媒介と定義されます。本講義では、各メディアをコンピュータで扱うための理論と方法を修得することを目指し、マルチメディアを構成する主な要素である音・テキストに着目し,それらをコンピュータで扱うための基礎理論と応用技術を学びます。また、各要素メディアを扱うための基本技術となるパターン認識技術についても解説を行います。本講義は、主に講義形式で授業を展開しますが、適宜演習を行うことで、メディア処理技術に対する理解を深めます。
本講義は、ディプロマポリシーのDP4Mと関連します。

2.
授業の到達目標

(1)簡単なパターン認識技術について理解し、その方法を修得する
(2)音メディア処理技術について理解し、その方法を修得する
(3)テキストメディア処理技術について理解し、その方法を修得する

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

期末試験(70%)およびレポート・課題(30%)により評価します。
全体の60%を取得した者を合格とします。

試験はLMSに正解例を掲示します。
提出されたレポート・課題は個別にLMSより講評を返します。

4.
教科書・参考書

【教科書】
尾内理紀夫, "マルチメディアコンピューティング," コロナ社, 2008.
必要に応じて、補足資料をLMSに掲載します。

【参考書】
榎本美香, 飯田仁, 相川清明, "マルチモーダルインタラクション," メディア学体系2, コロナ社, 2013.
中川聖一(編), "音声言語処理と自然言語処理," コロナ社, 2013.
板橋秀一, "音声工学," 森北出版, 2005.

5.
準備学修の内容・必要な時間

教科書あるいはLMSに掲載される授業資料を読み、「ワークシート」を作成してから授業に臨んでください。
ワークシートは授業開始時に提出してください。
これには1時間以上の学習時間が必要です。

授業の最後に課題を出しますので,締め切り日までにLMSより提出してください。この作業には約2時間を要します。

6.
その他履修上の注意事項

7.
授業内容

【第1回】
イントロダクション:ガイダンス,マルチメディアとはなにか
【第2回】
パターン認識(1):ベイズの学習法
【第3回】
パターン認識(2):単純パーセプトロン
【第4回】
パターン認識(3):サポートベクターマシン
【第5回】
パターン認識(4):教師なし学習法
【第6回】
音メディア(1):音の基本、フーリエ変換
【第7回】
音メディア(2):音声波形の分析
【第8回】
音メディア(3):音の種別判定
【第9回】
音メディア(4):音声認識の音響処理
【第10回】
音メディア(5):音声合成の音響処理
【第11回】
テキストメディア(1):形態素解析
【第12回】
テキストメディア(2):Nグラム
【第13回】
テキストメディア(3):語の重み
【第14回】
テキストメディア(4):テキスト検索
【第15回】
まとめと復習