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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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当ゼミナールは、日本の国家財政のことや課題などを確認しながら、地方財政との関係、そして、自分が住んでいる地方自治体の財政状況を知り、自発的に地域が抱えている問題を発見し、さらにその解決策を考えてみることを主たる活動目的とします。演習Ⅱと一体になって、財政についての基本的な文献を読みつつ、ゼミ生の関心問題に従って、研究課題の設定を行います。 「演習Ⅰ」では専門科目の財政学、地方財政学に入る前の基礎知識を確認しながら、漸次に専門知識に入ります。講義、ゼミ内の討論、テキスト輪読の形でゆっくりと丁寧に実施していきます。 この演習はDP1、DP2、DP3に関する総合力を身につけます。
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2. |
授業の到達目標 |
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身近な財政、地方財政問題について関心をもち、自分で調べよう、さらに知りたいという意欲があるように目標としています。思考力を高め、物事に対して「なぜ、どうして?」と問いかけることができるようにします。
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成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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・ゼミ内のかかわりと積極性(50%)、課題完成度(50%) (注)基本的に無欠席が成績評価の前提とします。
・フィードバックの方法 ①夏休み中、ゼミ合宿を行い、輪読内容についてフィードバックを行います。 ②個人面談を行い、フィードバックします。
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教科書・参考書 |
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教科書: 小林雅之(2008)『進学格差―深刻化する教育費負担』筑摩書房。 橘木俊詔(2010)『日本の教育格差』岩波新書1258。
参考書: 金澤文男(2005)『財政学』有斐閣。 沼尾波子・池上岳彦・木村佳宏・高端正幸(2017)『地方財政を学ぶ』有斐閣。 井手英策(2016)『18歳からの格差論』東洋経済新報社。
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5. |
準備学修の内容・必要な時間 |
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予習: ①授業計画、または授業内で告知した次回の内容を事前に目を通します。輪読の担当者はプリントの作成、検討課題、問題点、疑問点等を考えてきてください。 ②パソコンメールの書き方、先生との話し方、研究室の入り方、ゼミ生同士のコミュニケーションと連絡の仕方というような礼儀作法や基礎の部分を各自で確認し、できるようにしてください。
復習: 教科書のことを自分で説明できるように熟読します。(1時間)
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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・基本的に毎回の出席が求められます。特に輪読の担当者が欠席される場合、大きなペナルティーになります。 ・ゼミ形式のため、人数や進行レベルにより、授業計画のズレや修正があります。
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授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス―自己紹介、進行の説明など | 【第2回】 | イントロダクション―格差とは?格差への関心度調査 | 【第3回】 | 日本の公的財政教育費の全体像(データ分析、新聞記事) | 【第4回】 | 輪読の見本―小林雅之(2008)第1章 | 【第5回】 | 輪読と発表―小林雅之(2008)第2章 | 【第6回】 | 輪読と発表―小林雅之(2008)第3章 | 【第7回】 | 輪読と発表―小林雅之(2008)第4章 | 【第8回】 | 輪読と発表―小林雅之(2008)第5章 | 【第9回】 | 小括、各自のまとめ、関心問題への整理(具体的には、輪読した本の全体的なまとめ、感想、またはこれまで議論してきたことの整理となります。その後、ペアを作り、相手のまとめを報告してもらいます。報告後、相手の意図を伝わったかどうか、ゼミ生と一緒に評価します。そして、おもしろい点について、さらにディスカッションしていきます。) | 【第10回】 | 輪読と発表―橘木俊詔(2010)第1章 | 【第11回】 | 輪読と発表―橘木俊詔(2010)第2章 | 【第12回】 | 輪読と発表―橘木俊詔(2010)第3章 | 【第13回】 | 輪読と発表―橘木俊詔(2010)第4章 | 【第14回】 | 輪読と発表―橘木俊詔(2010)第5章 | 【第15回】 | 輪読と発表―橘木俊詔(2010)終章 |
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