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授業目標 |
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農産物の生産から加工、流通、消費までの食品の流れをフードシステムと呼びます。日本が飽食の時代を迎えた70年代後半以降、食品産業は大きく変貌しました。外食店やコンビニなども成長しました。こうした食品産業食料経済を理解するにはフードシステムの解明が欠かせません。かつての食料経済は生産側から消費をみていましたが、フードシステムでは消費側から農業や食料産業を考えます。この授業ではフードシステムを構成する農業、食品産業、流通業などが食料供給に果たす役割を理解することを目標にします。
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2. |
授業概要 |
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最初にフードシステムのミクロ経済理論や社会の変化と食料供給システムの変化を学びます。その後、ライフスタールや家族構成の変化に伴う食料供給の変化、外食や中食産業の動向などを学習します。そのうえで、フードシステムを構成する農業、食品製造業、食品流通業など業種ごとに役割、さらに食料貿易の自由化や世界の食料供給システムなどを学習します。有機認証やコールドチェーン、HACCPなど食品の安全性を確保する技術や認証制度も取り上げます。
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準備学習(授業時間外の学習) |
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①授業の資料はLMSからダウンロードして予習、復習に役立ててください。 ②農業、卸売市場、スーパーやコンビニなど身近な産業でどんな商品が並んでいるか、その産地はどこかなどを観察してください。 ③授業では質問票を配布しますので、疑問に思ったところを考え、記述してください。
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授業計画 |
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第1回 ガイダンス 第2回 フードシステムとは何か 第3回 食料経済の基礎理論 第4回 食生活の成熟とフードシステム 第5回 食料消費パターンの変化~少子高齢化と食生活 第6回 家族の変化と食生活 第7回 農水産物の生産~フードシステムの源流 第8回 食品製造業の役割 第7回 食品流通業の変化 第8回 食の外部化~外食、中食産業の成長 第9回 食料貿易の自由化とフードシステム 第10回 食品産業と国内農業の連携 第11回 世界の人口と食料問題 第12回 食の安全と政府の役割 第13回 フードシステムと環境 第14回 世界のフードシステム 第15回 全体のまとめ
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成績評価の方法、基準 |
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レポート、質問票の内容、定期試験などを総合的に評価します。詳しくはガイダンスで説明します。
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6. |
使用テキスト及び使用教材 |
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特定のテキストは使用しません。毎回プリントを配布し、それに沿って授業を行います。 参考文献:『フードシステムの経済学』(医歯薬出版)
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その他 |
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