1. |
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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ライフデザイン演習Ⅱでは、同演習Ⅰで修得した議論の技法を生かしつつ、経済学の基礎知識を必要とする話題を多く取り上げて、私たちの日常生活や経済的な諸事件・諸事象をより正確に解釈し、解決方法を案出する方向で、グループ討論や参加者個人ごとのプレゼンテーションを続けていきます。それによって参加者は、人文科学、社会科学、自然科学について幅広い関心と知識を有するという学修目標3を達成することになります。
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2. |
授業の到達目標 |
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・よもやま話ではなく、論点を絞った密度の濃いディスカッションを行えます。
・ディスカッションの流れにそった意味のある発言と、そうでない発言の区別がつくようになり、討論を意義ある方向に進めていくための参加者全体の努力に加わることができます。
・重要な社会問題・経済問題について、日常的な関心をもち、関連する情報をとりいれて日常的に考えを深め、討論の場でその知識を活用できます。
・集団討論の中で自分の知識・情報の不足、論理展開の不十分さ、説得力の弱さを自覚し、その力を意図的に高める必要性について自覚し、その努力を行う習慣をつけます。
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3. |
成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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演習への参加の度合いによります。具体的には、演習への積極性、発言の活発さ、論旨の妥当性、発想の独創性など、知的生活への能動的接近態度が重要です。また、演習における議論を盛り上げるためにも、個人プレーではなく、知的な共同作業として討論内容が知的に活性化するように協力を惜しまないことが求められます。
毎回の授業における討論のしめくくりに際して、議論の流れを振り返り、一致できる結論やさらに展開すべき論点などを確認しあうようにします。これは他の授業の試験・レポート等のフィードバックに相当するものです。
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書・参考書は使いません。ライフ・デザイン演習Ⅰと同じように、演習に必要な文書・統計等は教師が配布します。
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5. |
準備学修の内容・必要な時間 |
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復習としてはその日の議論の中で言及されたキーワードの正確な意味と文脈の中での使用法、その日の演習で確認できた論点、未確定の論点、議論の中でうまく言えなかった自分の主張などについてノートし、必要に応じてその内容について発表できるようにしておきます。予習としては、次回の演習で行うことが予告されている論題について、情報を集め、議論すべき点を整理し、発言した論点をノートに書きだして授業に臨むようにします。予習・復習の時間はおおむね演習時間と同じ位は必要です。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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経済学部の学生であるためには、新聞の経済記事の意味を理解することが不可欠です。毎日30分程度以上は新聞を読むことを習慣つけましょう。
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7. |
授業内容 |
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【第1回】 | 経済事件を考える①ースルガ銀行事件 | 【第2回】 | 経済事件を考える②ーリクルート事件 | 【第3回】 | 経済事件を考える③ーバブル崩壊 | 【第4回】 | 経済事件を考える④ー金融工学の功罪 | 【第5回】 | 需要創出①ーディズニーランドになぜ行くか | 【第6回】 | 需要創出②ー携帯電話の功罪 | 【第7回】 | 需要創出③ーユニクロは産業を大きくしたのか | 【第8回】 | 学歴爆発①ー大学進学の決定理由 | 【第9回】 | 学歴爆発②ー奨学金による累積負債はペイするか | 【第10回】 | 学歴爆発③ーmanual workerはどこから来るか | 【第11回】 | 学歴爆発④ー「学歴社会」の経済的内実 | 【第12回】 | 国境を考える①ー外国人労働力の生産性と人権 | 【第13回】 | 国境を考える②ー為替相場の動き方 | 【第14回】 | 国境を考える③ー外国人旅行者の見る日本 | 【第15回】 | まとめの討論 |
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