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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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中国経済の現状を平易に解説することを目的としており、基礎から学ぶこととします。講義の大半は、中国または中国経済について説明しますが、所々に日本と比較しながら進行していきます。特に1978年以降、改革開放して以来の中国において、その発展経路及び現状について、経済学の知識を用いながら解析していきます。授業中に適宜にグループワークし討論を行い、それぞれ感想文を書いてもらいます。 この授業では、DP2とDP3に関する知識、能力を習得します。 本科目の一部内容では、実務経験によるものが含まれます。担当教員は民間の教育現場やシンクタンクで研究を携わったことがあり、授業では、企業の経営方針や現場での課題などを題材とした議論等を行う場合があります。
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2. |
授業の到達目標 |
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本講義を通じて、中国経済に興味を持つようになり、日中関係について感情的に語ることがなく、異文化を受け入れたうえで、はじめてお互いが理解でき、対話できるようになることがポイントだと視点を広げることができます。メディアなどの解説に頼らず、履修者は自分なりに考え、問題を解析していくことができます。
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成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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・講義内発言・回答の完成度(50%)、期末レポート(50%) (注)2/3以上出席することが期末レポートを受けられる前提とします。
・フィードバックの方法 ①講義内のリアクションペーパーについて、その次の講義前にフィードバックします。 ②期末レポートの採点基準と採点ポイントを事前にアナウンスします。
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書の指定は特にありません。下記の参考書に基づき講義内容を構成し、プリントを配布します。 ①丸川知雄(2013)『現代中国経済』有斐閣アルマ。 ②南亮進・牧野文夫(編)(2016)『中国経済入門』第4版、日本評論社。 ③梶谷懐(2016)『日本と中国経済―相互交流と衝突の100年』ちくま新書。 ④中兼和津次(2012)『開発経済学と現代中国』名古屋大学出版会。
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準備学修の内容・必要な時間 |
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予習: 日ごろの新聞、ニュースをチェックする習慣を身につけましょう(1日15分)。
復習: 期末レポートを行う前に、全体的な整理と復習を行い、それをペーパーとしてまとめ、最終日に提出してもらいます(3時間)。
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その他履修上の注意事項 |
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・期末レポートは授業内で行い、お配りした講義内のプリントと参考資料のみ持ち込み可とします。 ・授業内の回答は口頭形式と記述形式(リアクションペーパー)があります。
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授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンスとイントロダクション―写真、ビデオ鑑賞、アンケートの実施 | 【第2回】 | 中国と中国経済の捉え方:なぜ中国経済なのか? | 【第3回】 | 中国経済の概観―過去、現在と将来 | 【第4回】 | 計画経済と市場経済(1)―計画経済とその特徴 | 【第5回】 | 計画経済と市場経済(2)―市場経済への転換 | 【第6回】 | 人口、労働力と経済(1)―人口ボーナス、一人っ子政策 | 【第7回】 | 人口、労働力と経済(2)―労働市場 | 【第8回】 | 技術&Made in China | 【第9回】 | 中国の貿易(米中貿易戦争、かつての日米貿易摩擦) | 【第10回】 | 中国経済に関するビデオ鑑賞 | 【第11回】 | 環境問題と経済―開発と環境の両立が可能か? | 【第12回】 | 中国経済の変化、課題と前途 | 【第13回】 | 日中関係について | 【第14回】 | 日中関係を巡るグループ発表、デスカッション(グループ分けし、それぞれのグループで「進行役」、「調べ役」、「まとめ役」、「発表役」を決めてもらい、そのテーマについてディスカッションを行い、最後に黒板でキーワードを書いてもらいながら、プレゼンテーションを行います。発表は個人でもいいし、グループ全員で行っても良いでしょう。やり方は各グループに任せします。) | 【第15回】 | まとめペーパーの提出、教員による講義のまとめ、期末レポート |
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