1. |
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
|
本科目は、教育という事象を理解するための基礎的な知識や視点を獲得することを意図しています。まず、「教育とは何か」という問いからスタートし、教育の本質や目的について考察します。その際、教育の関連・構成要素である「成長・学び」、「学校・家庭」、「国家・市場」などとの関わりを視点として考察を進めていきます。さらに、欧米における近代教育の思想や制度と、日本におけるそれらの受容に着目し、学校教育が社会的・歴史的に規定され展開してきたことを理解します。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
本授業では、次の3点を目標とします。 (1) 教育の意義や目的について、自らの言葉で説明することができる。 (2) 教育の諸概念ならびに構成要素の関連を理解する。 (3) 子ども、家庭、学校、社会に関する教育を支える思想について理解する。
|
3. |
成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
|
(1) 科目修得試験は100点満点中60点以上を合格とします。 (2) 成績評価は学年末に、レポート課題40%、試験60%で行います。 (3) 提出されたレポートにコメントすることで、フィードバックを行います。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
(1) 教科書:田中智志・橋本美保(監修・編著)『教育の理念・歴史』一藝社、2013年。ISBN: 9784863590571。 (2) 参考書: ア)LMSにサブテキストを公開します。 イ)藤井千春(編著)『時代背景から読み解く西洋教育思想』ミネルヴァ書房、2017年。ISBN: 9784623077120。 ウ)古屋恵太(編著)『教育の哲学・歴史』学文社、2017年。ISBN: 9784762026126。 エ)日本近代教育史辞典編集委員会(編)『日本近代教育史事典』平凡社、1971年。ISBN: 9784582117011。 オ)原聡介(編)『教職用語辞典』一藝社、2008年。ISBN: 9784901253147。 その他の参考書は、サブテキストに指示します。
|
5. |
準備学修の内容・必要な時間 |
|
(1) 事前学修:テキストを通読して意味が分らなかったり、興味を持ったりした専門用語や歴史的事実については、参考書に提示した事典などで調べて、サブテキストの事前課題の欄にまとめください(1時間程度)。 (2) 事後学修:テキストやサブテキストに示された参考文献や、参考書などを読んで理解を深めてください。それを通して気付いたことや理解したことをサブテキストの事後課題の欄にまとめてください(2時間程度)。 (3) 日頃から、授業で得た知識をもとに、新聞などを通して現代の教育問題に目を向けてみてください。その上で、歴史上の教育と現代の教育とを比較したり、現代的な教育問題の要因を歴史の中に探したりするようにしてください。それにより、教育について考える視点を獲得することができるでしょう(30分程度)。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
(1) レポート課題の作成にあたっては、テキストや参考文献の引き写しにならないように留意し、問いに即して自分でまとめたり、比較したり、考察したりするなどしてください。 (2) 参考文献からの引用は適切に行ってください。詳しくは、サブテキストに示したレポート作成の注意事項を参照してください。
|
7. |
授業内容 |
|
【第1回】 | 教育とは何か――教育理念と社会構造との間で | 【第2回】 | 教育の理念・歴史――教育思想の基本構造 | 【第3回】 | 教育と成長・学び――教育の実践 | 【第4回】 | 教育と学校・家庭――教育の場所 | 【第5回】 | 教育と国家・市場――教育の制度 | 【第6回】 | 西洋の教育思想と学校の歴史①――前近代の状況 | 【第7回】 | 西洋の教育思想と学校の歴史②――教育的関心の誕生 | 【第8回】 | 西洋の教育思想と学校の歴史③――近代公教育の形成 | 【第9回】 | 西洋の教育思想と学校の歴史④――新教育の展開 | 【第10回】 | 日本の教育思想と学校の歴史①――前近代の状況 | 【第11回】 | 日本の教育思想と学校の歴史②――近代公教育の形成 | 【第12回】 | 日本の教育思想と学校の歴史③――大正新教育運動の展開 | 【第13回】 | 日本の教育思想と学校の歴史④――国家主義教育と戦後の教育改革 | 【第14回】 | 現代日本の教育課題――グローバル化と機能的分化 | 【第15回】 | 教育の基礎――制度を超える思想 |
|