Web Syllabus(講義概要)

2019年度

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文章表現法1(Writing of Better Japanese 1) 田中 瑠美
1年 留学生前期 総合基礎科目必修 2単位
【総合・前期】 19-1-1880-1856

1.
授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連

この授業は、総合基礎科目の学修目標1,2,3に関する知識、技能、態度を習得するための留学生向け科目です。授業では、大学生活や日常生活の基本となる「読む・書く・聞く・話す」の4技能を総合的に高めます。「読む・書く」では既習の文法項目の復習や整理を行いながら、語彙を増やし、読解力や日本語での文章作成能力を伸ばします。「聞く・話す」では、講義に加え適宜ペアワークを取り入れながら大学生活や日常生活における円滑なコミュニケーションに必要な日本語の表現や語彙、使い方を学習します。また、第17,19,21,23回の授業では学生によるプレゼンテーションを行います。全30回の授業のうち、奇数回では主に「聞く・話す」、偶数回では主に「読む・書く」を扱い、相互に関連性を持たせます。

2.
授業の到達目標

大学生活や日常生活の基本となる「読む・書く・聞く・話す」の4技能を総合的に高めることが目標です。「読む・書く」では、既習の文法項目の復習と整理に加えて、文を書くことの基本技能の復習と整理を行いながら語彙力と読解力を高め、事実を客観的に説明し、論理的に意見を述べる基本技能を身につけます。最終的に、与えられた課題に沿って広く情報の収集・評価をした後に80分で1,200字の説明文・論説文を書けるようになることを目指します。

3.
成績評価の方法および基準・フィードバック方法

課題作文やワークシートなど講義での提出物30%、宿題20%(返却し、解説します)、プレゼンテーション30%、小テスト20%(返却し、解説します。解答例・解説はLMSにアップします)を総合して評価します。合格ラインは全体の60%以上です。

4.
教科書・参考書

指定教科書:『留学生のためのここが大切 文章表現のルール』石黒圭・筒井千絵 著
(スリーエーネットワーク) 1,600円+税 ISBNコード(9784883195022)
参考書:『帝京大学宇都宮キャンパス「文章表現法1、2」授業プリント集』その他、必要に応じてプリント配布を行います。

5.
準備学修の内容・必要な時間

1.偶数回は指定教科書を使用します。予習として、指定された箇所で分からない語彙や表現を調べてノートにまとめるなどしてから授業に臨んでください。(30分)
2.復習として授業の中で扱った語彙や表現、ポイントを覚えてきてください。次の授業のはじめに、小テストで理解度を確認します。また、添削された課題はwordで打ち直し1週間以内に担当教員にメールで送ってください。(30分)

6.
その他履修上の注意事項

1.この授業は週に2回の授業です。奇数回には主に「聞く・話す」、偶数回には主に「読む・書く」を取り扱いますが、相互に関連性がありますので休まずに出席してください。
2.筆記用具は、鉛筆・シャープペンシルに限ります。
3.漢字を調べること、授業内で執筆する課題に関するインターネット情報を検索・確認することに限って、授業中にスマートフォン等を使用することを許可します。
4.レベル別クラスのため、クラスによっては授業計画と教科書を状況により変更する場合があります。
5.後期「文章表現法2」では、いずれかの1回を使って地域交流(小学生との交流会)を予定しています。それに向けた準備を数回にわたって前期「文章表現法1」の授業の中でも実施していきます。

7.
授業内容

【第1回】
オリエンテーション
担当者自己紹介、授業の概要と評価方法の説明
効果的な自己紹介の練習
【第2回】
自己紹介文を書く
【第3回】
キャンパスライフ① チューターとの連絡方法と会話
【第4回】
書くことの基礎① 助詞の使い方、言葉の形の使い分け
【第5回】
キャンパスライフ② キャンパス内の各窓口における会話
【第6回】
書くことの基礎② 自動詞・他動詞・受け身、呼応
【第7回】
キャンパスライフ③ 基本的なメールの書き方
【第8回】
書くことの基礎③ 文末表現の調整、ひらがなと漢字のバランス
【第9回】
授業の受け方① 授業の感想文を書く
【第10回】
書くことの基礎④ 漢字の選択と誤変換、カタカナの使い方
【第11回】
授業の受け方② 研究室訪問の仕方【質問編】
【第12回】
書くことの基礎⑤ 読点の打ち方、書き言葉らしさ
【第13回】
授業の受け方③ 研究室訪問の仕方【お願い編】
【第14回】
書くことの基礎⑥ 辞書の危険性、専門用語の選び方
【第15回】
授業の受け方④ 口頭発表の仕方(1)口頭発表の流れ、用語や表現
【第16回】
書くことの基礎⑦ 文の長さと読みやすさ、指示詞による文の接続
【第17回】
授業の受け方⑤ 口頭発表の仕方(2)受講生によるプレゼンテーション(Aグループ)
【第18回】
書くことの基礎⑧ 接続詞と文章の構成、読み手への配慮
【第19回】
授業の受け方⑥ 口頭発表の仕方(3)受講生によるプレゼンテーション(Bグループ)
【第20回】
説明文作成①-小見出しを付けて書く-
【第21回】
授業の受け方⑦ 口頭発表の仕方(4)受講生によるプレゼンテーション(Cグループ)
【第22回】
説明文作成②-小見出しを付けて、3段構成で書く-
【第23回】
授業の受け方⑧ 口頭発表の仕方(5)受講生によるプレゼンテーション(Dグループ) およびプレゼンテーションに関する総括
【第24回】
論説文作成準備 立場のある文章の書き方
【第25回】
キャンパスライフ④ 効果的な自己PR文の書き方(1)奨学金申請作文にチャレンジ
【第26回】
書くことの基礎⑨ 意見と事実
【第27回】
キャンパスライフ⑤ 効果的な自己PR文の書き方(2)添削とフィードバック
【第28回】
論説文作成
第24回で示された具体性の強い課題について、自分の意見とそれを支える論拠となる複数の事実を示した論説文を、3段構成で書く。
【第29回】
まとめ
【第30回】
・夏休み課題の説明と課題用紙の配布。
・総括「今期の授業を振り返って」を書く。