Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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国際経済学(教職) 杉浦 史和
選択  2単位
【教育文化】 17-1-1110-1576-12

1. 授業の概要(ねらい)

 この講義は、経済学の対象を国民経済と国際経済という区分に立って、国際経済に焦点を当てて学びます。国際経済学は21世紀になって急速に加速するグローバル化の動きと密接に関係しており、私たちの経済生活とも当然、繋がりがあります。主なトピックは、授業前半で国際貿易の仕組み、外国為替相場の仕組み、グローバル化の進展に伴う地域統合や多国籍企業問題、さらには貧困・格差、環境、食糧、エネルギー等の切り口で論じます。後半は、世界経済のなかで重要な位置を占めている諸国・地域(米国、EU、アジア諸国、BRICs等)を取り上げて、その諸相を学びます。
 基本的な経済学のロジックをつかみ取って、国際経済理解の手がかりを自分のものとして、これからの人生に活かしてほしいと思います。

2.
授業の到達目標

 世界経済を司っている貿易や金融に関する基本的なルールを理解できること。また、経済発展度も異なる多様な国々が国際経済の中で果たしている役割や位置づけを理解できること。様々な経済発展の歴史に共通する原則を理解できること。

3.
成績評価の方法および基準

 期末テスト60点、LMSを通じた自宅での課題学習(各授業の復習クイズ)の提出40点(出席点)。

4.
教科書・参考書

 テキスト:東京経済大学国際経済グループ著『私たちの国際経済 見つめよう、考えよう、世界のこと』(有斐閣)

5.
準備学修の内容

 LMSを利用して、毎授業終了後、簡単な復習クイズを出題します。これに答えることで、授業内容の定着を図り、また授業への出席を促します。授業に参加することで解答のヒントが得られるので必ず出席してください。なお、LMSには関連資料などもアップロードするので、これらを利用して、積極的に勉強していって欲しいと思います。

6.
その他履修上の注意事項

 この講義はパワーポイントを利用した教科書の解説を柱としています。授業ではできるだけ前列に座るようにして下さい。また日常生活のなかで、新聞・雑誌などに載っている関連記事に目を通しておくことを希望します。質問は授業中でもそれ以外でも歓迎します。
 教室内では、脱帽、携帯電話や電子機器の使用禁止、私語を慎むなど、他の受講生の迷惑にならないだけでなく、積極的に授業に参加して、学習効果が上昇するよう心がけて下さい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 授業案内・オリエンテーション:国民経済と国際経済
【第2回】
 戦後国際経済の歩み:グローバル化とは何か?
【第3回】
 国際貿易の仕組みと利益:貿易は何のために行うのか?
【第4回】
 外国為替相場と国際金融の仕組み:円高ドル安と円安ドル高
【第5回】
 多国籍企業と地域統合:ますます拡大する多国籍企業の活動と地域統合
【第6回】
 国際協調の必要性と国際経済機関の役割(1):貧困と開発
【第7回】
 国際協調の必要性と国際経済機関の役割(2):人口と食料
【第8回】
 国際協調の必要性と国際経済機関の役割(3):地球環境問題
【第9回】
 国際協調の必要性と国際経済機関の役割(4):資源とエネルギー問題
【第10回】
 アメリカ経済:超大国のゆくえ
【第11回】
 EU経済:地域統合はどこに向かうか?
【第12回】
 アセアンと地域統合:アジアにおける地域統合は進むか?
【第13回】
 新興工業国(1):アジアNIEs:アジア四小龍の歩みと課題
【第14回】
 新興工業国(2):BRICs:試練に直面する新興国
【第15回】
 総まとめと試験