Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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現代企業論 I 小林 貞雄
選択必修  2単位
【経済】 17-1-1110-3397-03

1. 授業の概要(ねらい)

 学生の皆さんがこれから社会人となられる時に、職業の選択を行う事となりますが、「いい企業」とはいったどんな企業の事を言うでしょうか。
 この授業では企業を評価するツールとして、①財務面からの評価ツール、②定性面からの評価ツールを紹介しその後、③今日の日本経済の中で企業の抱えている問題とその解決努力、④マクロ的な視点から世界経済と日本経済の抱える問点等を俯瞰し、「いい企業」とはどんな企業なのかについて皆さんと考えていきたいと思います。

2.
授業の到達目標

 動いている国々の経済活動や企業活動を読み解くには、幅広い知識・視野・理解力が求められます。この授業ではその時々の経済の動きに沿った、広範囲なテーマをカバーし、経済学の理論、企業経営のあるべき姿を学びながら、現実に日本の経済・企業が直面している課題を理解する力を付けていただくことを目的としています。
 また、企業を評価する上で「財務諸表を読み解く力」は必須です、この授業では簡単な仕訳からキャッシュフローまでの仕組みを構造的に理解して「読める力」をつけていただきます。

3.
成績評価の方法および基準

 「期中テスト」、「期末テスト」にてそれぞれ、授業の内容の理解レベルのチェックとして四択問題50%、授業テーマに沿った小論文50%にて評価します。

4.
教科書・参考書

 教科書は使いません
 毎回配布するレジメに適宜、参考資料や参考書を推薦します

5.
準備学修の内容

 「何故だろう」との疑問を持ち、考える力が社会で活躍する社会人・経済人の成長への出発点です。授業では正解の無いテーマが度々取り上げられます。正解は一人ひとりの知見や経験で異なります。授業で取り上げたテーマについて、「何故だろう」と考える習慣を付けて下さい。クラス仲間での意見交換や先生との意見交換を通じた体験が「実のある」学習となります。

6.
その他履修上の注意事項

 「皆が言っているから、答はこれだろう」とか「ネット検索で答えを探そう」といった事では、説明責任が果たせる答えとはなりません。社会に出れば説明責任は常に求められます、「自分で調べ、自分で考え、自分の言葉で説明する」を基本とする授業です。
 授業での説明を朱書きしたレジメを講義後にLMSに掲示します、LMSを多用していきますので、履修前にLMSの習得は必修です。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション
 企業会計が必要とされる背景とその理由について
【第2回】
 貸借対照表の読み方
【第3回】
 損益計算書の読み方
【第4回】
 キャッシュフローとは
【第5回】
 キャッシュフロー表の読み方
【第6回】
 財務分析― 財務データーから読み解く企業の収益性・安全性の考え方
【第7回】
 財務分析― 財務データから読み解く企業の財務戦略・効率性
【第8回】
 財務諸表のまとめ(中間テスト)
【第9回】
 企業の社会的責任(CSR)とは
【第10回】
 企業理念とは
【第11回】
 世界経済の中で日本経済・企業の抱える問題点
【第12回】
 エクセレント・カンパニー Ⅰ ライフ・サイクルを乗り越える企業の努力
【第13回】
 エクセレント・カンパニー Ⅱ 危機を乗り越える企業の努力
【第14回】
 2017年3月期各社決算発表から見る日本経済・企業の実力
【第15回】
 社会益共創企業とは(テスト)