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授業の概要(ねらい) |
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経済学概論 I は入門コースであり、『経済学は人々を幸福にできるか』(宇沢弘文著、東洋経済新報社)、『経済学に何ができるか』(猪木武徳著、中公新書)などを手がかりにしながら、経済学って何なのか、経済学がかかえる基本的な問題を歴史的に検討したい。経済学が細分化する以前の歴史上の経済学者・経済思想も検討する。市場と政府、経済危機、貧困と失業、格差、分配的正義、経済的厚生と幸福、等々の問題を概観しながら、経済学って何なのか、「経済学に何ができるか」を経済学の歴史から検討したい。現代経済との接点をもつために新聞のコラムも使います。
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2. |
授業の到達目標 |
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経済学入門なので、経済学・経済思想に興味をもち、社会科学のなかで経済学がもつ位置づけについてを学んでいただくことが主要な目標である。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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授業内試験(60%)、平常点(40%、コメントペーパーを重視)とし、総合的に評価する。授業中にプリントを配布し参考文献、準備学習について指示することもあり、授業への出席、コメントペーパーを重要視する。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキストはとくに用いず、プリントを配布し文献を指示する。主要な参考文献は、宇沢弘文『経済学は人々を幸福にできるか』(東洋経済新報社)、猪木武徳『経済学に何ができるか』(中公新書)、一橋大学経済学部編『教養としての経済学』(有斐閣)等で、その他については授業中に指示する。新聞のコラムもよく使います。
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5. |
準備学修の内容 |
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参考文献、授業中に指示する文献、配布するプリント等をよく読むこと。
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その他履修上の注意事項 |
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授業に積極的に参加すること。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 「経済学は人々を幸福にできるか」1 | 【第2回】 | 「経済学は人々を幸福にできるか」2 | 【第3回】 | 「経済学は人々を幸福にできるか」3 | 【第4回】 | 「経済学に何ができるか」1 | 【第5回】 | 「経済学に何ができるか」2 | 【第6回】 | 「経済学に何ができるか」3 | 【第7回】 | 経済学の歴史から何を学ぶか1 | 【第8回】 | 経済学の歴史から何を学ぶか2 | 【第9回】 | 経済学の歴史から何を学ぶか3 | 【第10回】 | 経済思想史上の経済学者 | 【第11回】 | アダム・スミスにおける道徳哲学と経済学 | 【第12回】 | マーシャル、「冷静な頭脳と温かい心情」 | 【第13回】 | ケインズにおける経済学と芸術 | 【第14回】 | シュンペーター的思考 | 【第15回】 | まとめと試験 (授業計画は変更することがあります。) |
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