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授業の概要(ねらい) |
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経済学概論IIでは、『資本主義の革命家ケインズ』(Backhouse, Bateman 著、栗林訳・西沢監訳:作品社)、『二十一世紀の資本主義論』(岩井克人、筑摩書房)などを手がかりにして、市場と政府、経済と倫理、成長と福祉の問題を検討する。グローバル市場経済の危機から、市場と政府についての考え方、アダム・スミスの「見えざる手」からケインズの「自由放任の終焉」、ハイエク的なネオ・リベラリズム、ケインズ主義の復活などを検討する。また、『市場には心がない』(都留重人、岩波書店)を手がかりに、成長、福祉、環境などの問題を検討する。新聞のコラムを用いて現代経済社会の問題も検討する。
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2. |
授業の到達目標 |
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経済学・経済思想に興味をもっていただき、市場と政府、経済と倫理、成長と福祉・環境などの問題に基本的な理解をもっていただくことが主要な目標です。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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授業内試験(60%)、平常点(40%、コメントペーパーを重視)とし、総合的に評価する。授業中にプリントを配布し参考文献、準備学習について指示することもあり、授業への出席を重要視する。
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4. |
教科書・参考書 |
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主要な文献は、Backhouse, Bateman 著、栗林訳・西沢監訳『資本主義の革命家ケインズ』(作品社)、岩井克人『二十一世紀の資本主義論』(筑摩書房)、都留重人『市場には心がない』(岩波書店)で、その他については授業中に指示する。新聞のコラムも使います。
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5. |
準備学修の内容 |
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参考文献、授業中に指示する文献、配布するプリント等をよく読むこと、
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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授業に積極的に参加すること。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | グローバル市場経済の危機と第二の自由放任の終焉1 | 【第2回】 | グローバル市場経済の危機と第二の自由放任の終焉2 | 【第3回】 | 市場と政府:「見えざる手」と市場の不安定性1 | 【第4回】 | 市場と政府:「見えざる手」と市場の不安定性2 | 【第5回】 | 資本主義と自由主義の変遷:古典的自由主義から新自由主義へ | 【第6回】 | 資本主義と自由主義の変遷:新自由主義からネオ・リベラリズムへ | 【第7回】 | 第二の自由放任の終焉 | 【第8回】 | 資本主義の道徳性1 | 【第9回】 | 資本主義の道徳性2 | 【第10回】 | マーシャル、「冷静な頭脳と温かい心情」 | 【第11回】 | 経済と倫理1 | 【第12回】 | 経済と倫理2 | 【第13回】 | ケインズと芸術1 | 【第14回】 | ケインズと芸術2 | 【第15回】 | まとめと試験 (授業計画は変更することがあります。) |
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