Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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経済学史 I 西澤 保
選択  2単位
【経済】 17-1-1110-3742-05

1. 授業の概要(ねらい)

 市場と政府、経済と倫理、成長と福祉の問題を中心に、経済学史Iでは、1870年代以降の経済思想史・経済政策思想史を現代的な観点から検討する。古典派経済学から新古典派経済学へ、歴史学派・社会政策学派の経済思想、救貧法から福祉国家へ、マーシャルの経済思想、創設期の厚生経済学と福祉国家、ケインズの経済思想;ケインズ、ベヴァリッジとイギリス福祉国家などが主要な内容になる。

2.
授業の到達目標

 この時期の主要な経済学者と経済思想、ジェヴォンズ、マーシャル、ピグー、歴史学派とオクスフォード・エコノミスト、ウェッブ夫妻、ケインズとケインズ主義、等々について、基礎的な知識を習得する。市場と政府、経済と倫理、成長と福祉などに関するこれらの経済学者・経済思想の歴史的な展開を理解し、現代社会が当面する問題について、歴史的な考え方を学ぶ。

3.
成績評価の方法および基準

 授業内試験(60%)、(平常点40%、コメントペーパーを重視)とし、総合的に評価する。授業中に参考文献、準備学習について指示することもあり、授業への出席、コメント・パーパーを重要視する。

4.
教科書・参考書

 テキストはとくに使いませんが、授業中にプリントを配布し文献を指示する。
 参考文献:西沢保・小峯敦編『創設期の厚生経済学と福祉国家』(ミネルヴァ書房)
      服部正治・西沢保編『イギリス100年の政治経済学』(ミネルヴァ書房)
      バックハウス、ベイトマン著、栗林訳・西沢監訳『資本主義の革命家ケインズ』(作品社)

5.
準備学修の内容

 参考文献、授業中に指示する文献、配布するプリント等をよく読むこと

6.
その他履修上の注意事項

 授業に積極的に参加すること

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イギリス資本主義と自由主義の変遷(市場と政府の見方の変遷)
【第2回】
 古典的自由主義から新自由主義へ
【第3回】
 新自由主義からネオ・リベラリズムへ
【第4回】
 古典派経済学から新古典派経済学へ
【第5回】
 ジェヴォンズ革命とイギリス経済政策の転換1
【第6回】
 ジェヴォンズ革命とイギリス経済政策の転換2
【第7回】
 歴史学派の経済思想
【第8回】
 歴史学派の経済思想とオクスフォード・エコノミスト
【第9回】
 救貧法から福祉国家へ
【第10回】
 マーシャルの経済思想1
【第11回】
 マーシャルの経済思想2
【第12回】
 創設期の厚生経済学と福祉国家
【第13回】
 ケインズの経済思想
【第14回】
 ケインズ、ベヴァリッジとイギリス福祉国家
【第15回】
 まとめと授業内試験