Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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比較産業論特講 II 並河 良一
選択  2単位
【経済学専攻】 17-1-1110-3746-12

1. 授業の概要(ねらい)

 産業、企業に関する時事的な問題を採りあげて、その問題が起こった理由・背景を国際経済の視点から学ぶ。具体的には、関連する評論、論文、統計資料などに基づき、その問題をとりまく利害関係、産業構造、産業組織、国際経済関係上の意味について理解する。さらに、このような問題に対応するために採るべき産業政策、通商政策を、教員とともに考える。
 経済のグローバリゼーションが進む中で、産業は国際経済の動きと無関係では存在しえない。産業に関する問題は、ある国や地域に特殊な問題に見えても、その背景には必ず国際的な事情が隠れている。このような問題を理解するには、他の国の経済事情、産業動向と比較して考えることが必須である。
 比較産業特論Iを履修していることが望ましいが、その履修は必須ではない。

2.
授業の到達目標

 (1)産業に関する諸問題を多面的、国際的な視野から考える力をつける。
 (2)産業に関する文献、資料、統計を理解する能力を高める。
 (3)産業に関する諸問題を解決するための政策を立案する能力をつける。

3.
成績評価の方法および基準

 レポートにより評価される。通常の授業に取り組む姿勢、発言なども評価の対象となる。

4.
教科書・参考書

 テキスト・参考文献は、授業の中で適宜紹介がある。

5.
準備学修の内容

 授業でとりあげた問題と同じ構図をもつニュースを意識してフォローするように心がける。また、経済・ビジネスニュースを意識して視聴するように心がける。

6.
その他履修上の注意事項

 授業では、知識の説明を聴くだけではなく、教員とともに考える。積極的な態度で、授業に臨むことが期待される。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 イントロダクション
 (注:【第2回】以降は、取り上げる項目の例示であり、採りあげる内容は、時事的な経済動向によることとなる。)
【第2回】
 時事的な話題を採りあげて、エネルギー産業の国際的な動向について考える。
【第3回】
 時事的な話題を採りあげて、素材系産業の国際的な動向について考える。
【第4回】
 時事的な話題を採りあげて、先端技術型産業の国際的な動向について考える。
【第5回】
 時事的な話題を採りあげて、機械系産業の国際的な動向について考える。
【第6回】
 時事的な話題を採りあげて、消費生活用品産業の国際的な動向について考える。
【第7回】
 時事的な話題を採りあげて、流通産業の国際的な動向について考える。
【第8回】
 時事的な話題を採りあげて、農業の国際的暗動向について考える。
【第9回】
 時事的な話題を採りあげて、国際金融の動向が産業に与える影響について考える。
【第10回】
 時事的な話題を採りあげて、国際的な労働事情が産業に与える影響を考える。
【第11回】
 時事的な話題を採りあげて、国際的な資源需給が産業に与える影響について考える。
【第12回】
 時事的な話題を採りあげて、国際紛争が産業に与える影響について考える。
【第13回】
 時事的な話題を採りあげて、画期的な技術革新が産業に与える影響について考える。
【第14回】
 時事的な話題を採りあげて、経済合理性・市場経済と地域の論理の衝突について考える。
【第15回】
 総括:国際経済の中における産業の動向についての一般則を考える。産業政策・通商政策を立案するための一般則を考える。