1. |
授業の概要(ねらい) |
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この「経済学概論Ⅰ」(春期)の講義では、経済学という学問の多様な系譜と考え方について、幅広く取り上げて概説します。経済学的な考え方は、17世紀頃から登場してきましたが、この講義では、その初期の頃から現代に至るまでの考え方の歴史的な推移を踏まえて、順次、経済学的な考え方の変遷をたどりながら、多様な経済学の系譜を学ぶ今日的な意義について考える機会にしたいと思います。
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2. |
授業の到達目標 |
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経済学という学問の多様な系譜と考え方についての基礎的な知識を習得し、経済学的な考え方を学び、身につけることの意義について理解していただくことを、この講義の到達目標にします。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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平常点(30%)、中間レポート課題の提出(30%)、最終期末試験(40%)とし、総合的に評価します。講義中に参考文献、準備学習の課題等について指示します。毎回の講義への継続的な出席を重視します。
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4. |
教科書・参考書 |
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特定のテキストは使いません。授業中にプリントを配布し、適宜、主な参考文献などを指示します。 基本的な参考文献として、以下のものを挙げておきます。 杉本栄一著『近代経済学史』(岩波書店)、美濃口武雄著『経済学史』(有斐閣)、都留重人著『近代経済学の群像』(日本経済新聞社)、日本経済新聞社編『経済学の巨人:危機と闘う』(日経ビジネス文庫)など。
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5. |
準備学修の内容 |
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4.に挙げた基本的な参考文献、講義中に指示する参考文献、配布するプリント等をよく読むこと。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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講義は、順序立てて進めていくので、毎回、継続的に出席してほしい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 「経済学概論Ⅰ」(春期)開講にあたってのガイダンス | 【第2回】 | 経済学を学ぶ意義とその学び方 | 【第3回】 | 経済学の歴史的変遷と多様な系譜 | 【第4回】 | 重商主義経済学の考え方① | 【第5回】 | 重農主義経済学の考え方② | 【第6回】 | 古典派経済学の考え方①-A.スミスを中心に | 【第7回】 | 古典派経済学の考え方②-D.リカードを中心に | 【第8回】 | 古典派経済学の考え方③-T.R.マルサスを中心に | 【第9回】 | 古典派経済学の考え方④-J.S.ミルを中心に | 【第10回】 | 古典派経済学への批判-J.ラスキンを中心に | 【第11回】 | K.マルクスによる経済学批判の考え方 | 【第12回】 | 歴史学派経済学の考え方 | 【第13回】 | 限界効用学派経済学の考え方 | 【第14回】 | ケンブリッジ学派経済学の考え方-A.マーシャルとA.C.ピグーを中心に | 【第15回】 | 全体のまとめ |
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