Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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国際金融論 II 二村 英夫
選択  2単位
【経済】 17-1-1110-4528-12

1. 授業の概要(ねらい)

 国際金融論Ⅱでは、国際金融論Ⅰにおいて習得した基礎理論に基づいて、戦後の国際金融問題として起こってきた現実の問題を説明します。具体的には、石油ショック、中南米諸国を中心とした累積債務問題、アジア通貨危機、EUにおける統一通貨ユーロの問題やギリシャのユーロ危機、英国のEU離脱の問題、サブサハラ・アフリカ諸国の重債務・貧困国の問題、金融派生商品取引や証券化とリーマンショックなどです。金融自由化、グローバル化が進展するなかで、様々なリスクが現れ、このリスク管理も重要な課題となっています。

2.
授業の到達目標

 国際金融の問題に関心を持ち、その根底にある理論的な枠組みを大まかに理解し、予想を立て実際の結果を検証することができる能力を養うことを目的とします。

3.
成績評価の方法および基準

 出席状況(25%)と授業内に出す課題(25%)、学期末に行う試験(50%)により総合的に評価します。

4.
教科書・参考書

 参考文献 『国際金融問題』 二村英夫 渓水社
      『入門 国際金融(第4版)』高木信二 日本評論社

5.
準備学修の内容

 毎日の国際金融経済のニュースに注目して下さい。このニュースが為替レートや株式に与える影響などに関心を持つとおもしろいです。また、講義で配布された資料をもとに復習することを薦めます。

6.
その他履修上の注意事項

 国際金融論Ⅰと国際金融論Ⅱを継続して履修することを推奨します。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 IMF(国際通貨基金)の役割について
【第3回】
 1970年代石油ショックと中南米諸国の累積債務問題
【第4回】
 重債務・貧困国をめぐる問題
【第5回】
 サブサハラ・アフリカの問題
【第6回】
 東アジア諸国の発展
【第7回】
 ヨーロッパの通貨統合の経緯
【第8回】
 ユーロ通貨をめぐる問題
【第9回】
 ギリシャ危機およびイギリスのEU離脱の問題
【第10回】
 リーマンショックと金融危機
【第11回】
 金融派生商品取引と市場リスクについて
【第12回】
 リスク回避の方法について
【第13回】
 リスク管理の方法について
【第14回】
 国際取引通貨について
【第15回】
 まとめ