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授業の概要(ねらい) |
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産業立地は、戦後の産業復興政策以降、政府が都市と地方の格差是正のために、多くの産業立地政策が制定され地方への企業立地を進めてきました。一方、地方公共団体は、国の政策のもと財政改善や雇用拡大を図る目的で産業立地を主体とした地域振興施策を積極的に取り組んできました。しかし、社会経済は、各種の地域政策にもかかわらず、東京一極集中と過密過疎の解消を図ることができずに現在に至っています。このような中、国は「まち、ひと、しごと創生総合戦略」で引き続き格差是正を図ることとしています。 この演習では、産業立地政策の地域経済に与えた効果と評価、さらに産業集積と地域産業の変化を研究理解を深めます。なお、夏期合宿の開催を検討しています。
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授業の到達目標 |
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わが国の産業発展経緯と企業の構造変化の進展、それを支えた産業立地政策の基礎理論と事例を学び、立地政策における企業の役割と活動の重要性を修得します。 地方経済の発展に欠かすことができない産業・企業の発展と地方の活性化に向けた産業のあり方も修得できます。
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成績評価の方法および基準 |
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平常点(20%)2回の課題レポート(40%)の提出と期末試験(40%)で評価いたします。 詳細な評価につきましては、第1回目の授業で説明いたします。
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教科書・参考書 |
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テキストはプリント配布 『産業立地と地域経済』 松原 宏 著 財団法人放送大学教育振興会 『現代の立地論』 松原 宏編 著 古今書院 2013年 第1版
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準備学修の内容 |
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新聞やインターネットなどの社会、経済的話題などに関する問題意識を持って読んでいただきたい。また、産業立地に関する書物など事前に読み準備しておいてください。
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その他履修上の注意事項 |
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特にありません
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 産業立地政策による産業立地展開、さらには地域経済の考え方について | 【第2回】 | 産業革命と日本の産業ルネッサンス | 【第3回】 | わが国の工業化の幕開け | 【第4回】 | 戦争における産業の発展について | 【第5回】 | 戦後の産業復興と産業立地政策の始まり | 【第6回】 | 国土政策と産業立地政策 | 【第7回】 | 高度成長時代における産業ー鉄鋼、石油化学などの重厚長大型産業 | 【第8回】 | 日本列島改造論と産業立地政策ー工業再配置促進法、農村地域工業等導入促進法など | 【第9回】 | オイルショックと産業構造の変化ー重厚長大から軽薄短小へ | 【第10回】 | 産業のソフト化と先端技術産業ーテクノポリス法、頭脳立地法など | 【第11回】 | グローバル経済における日本のものづくり | 【第12回】 | わが国の産業クラスター政策の成果と課題 | 【第13回】 | 日本産業の強み(自動車、家電、鉄鋼等) | 【第14回】 | 東京一極集中と地方経済―まち、ひと、しごと地方創生と地方再生 | 【第15回】 | 全体を通してのまとめと期末試験 |
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