Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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日本の中小企業 I 德増 秀博
選択  2単位
【経済】 17-1-1110-4660-05

1. 授業の概要(ねらい)

 中小企業の概念、現代経済における中小企業の役割と発展経緯、さらには政策などに焦点をあてながら、グローバル経済のなかでの中小企業の変化を論じます。また、大企業と中小企業の関係や技術革新の取組など、さまざまな工業社会について解説し、幅広い現代経済への理解を深めることを目標とします。具体的には、企業行動、工場立地、雇用の場、マーケティングなどのトピックを通じて、中小企業政策や産業立地論、市場経済などの領域に関する意義と諸課題などについて修得します。

2.
授業の到達目標

 ・中小企業とは何か、中小企業の現状と発展経緯を修得することができます。
 ・中小企業政策の変遷と役割について、修得することができます。
 ・大企業と中小企業の関係さらには起業化について修得できます。
 ・地域産業集積に伴う都市の発展について修得できます。

3.
成績評価の方法および基準

 平常点(20%)2回の課題レポート(40%)の提出と期末試験(40%)で評価いたします。
 詳細な評価につきましては、第1回目の授業で説明いたします。

4.
教科書・参考書

 【教科書】『21世紀中小企業論』第3版 多様性と可能性を探る 渡辺幸男・小川正博・黒瀬直宏・向山雅夫[著]有斐閣
 【参考書】『中小企業・ベンチャー企業論』植田浩史・桑原武志・本多哲夫・義永忠一・関 智宏・田中幹大・林 幸治[著]有斐閣 『日本産業と中小企業』加藤秀雄[著]新評論

5.
準備学修の内容

 新聞やインターネットなどの社会、経済的話題などに関する問題意識を持って読んでいただきたい。また、参考書の中小企業に関する書物など事前に読み準備しておいてください。

6.
その他履修上の注意事項

 特にありません

7.
各回の授業内容
【第1回】
 中小企業とは何か、多様な中小企業の存在と事業
【第2回】
 中小企業の存立の場の多数性と多様性及び法的概念規定
【第3回】
 中小企業で働くこと-働く人の類型と働く場の特徴
【第4回】
 企業の創業と進化-創業方法とビジネスシステムの構築、成長する企業としない企業
【第5回】
 中小企業の問題と発展の推移-戦後復興期と高度成長期
【第6回】
 中小企業の問題と発展の推移-減速経済期と長期停滞期
【第7回】
 もの作りと中小企業-中小工業の存立状況、下請取引と産業集積、日本工業の構造変化
【第8回】
 中小製造業の経営-経営の多様性、特質情報技術の革新、環境の変化と戦略、ネットワーク化
【第9回】
 中小商業と流通-その構造的側面と行動的側面
【第10回】
 中小商業経営と商人性-経営特質と存立基盤、多様性と可能性
【第11回】
 中小企業の金融-資金調達と政府系金融機関の役割
【第12回】
 戦後日本の中小企業政策の変遷-経済民主化型中小企業政策と産業構造政策型への移行・確立
【第13回】
 戦後日本の中小企業政策の変遷-産業構造政策型の新展開と競争政策型中小企業政策
【第14回】
 中小企業の集積と産業立地
【第15回】
 全体を通して中小企業のまとめと期末試験