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授業の概要(ねらい) |
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演習Ⅰに引き続き、本演習(ゼミ)では、①財務諸表に関する分野、②税法に関する分野、③一般教養分野を3本柱として取り扱います。具体的には、①簿記の知識をもとに、様々な会社の財務諸表を用いて、実践的な財務諸表の読み方を学び、財務諸表に記載されている様々な情報を、どのように捉え、どのように分析するかを学習します。②わが国の主要な税目(法人税、所得税、消費税)について学習し、今後の税制体系をどのようなものにすべきかという点に着目しながら議論します。③経済学部生として身につけておくべき様々な一般教養の習得に努めます。 本ゼミでは、単なる知識の習得ではなく、ディベート等を通じて、様々な知識をもとに、それをどのように使い、与えられた諸課題にどのように対処するかといった問題解決能力を身につけることに重点を置いていきます。
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2. |
授業の到達目標 |
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①簿記の知識を習得し、これをもとに財務諸表の読み方の基礎力をつけ、さらに、財務諸表に示されている会計情報をできるだけ多く捉え、分析できる能力を身につけます。②法人税、所得税、消費税の内容を理解し、これらの知識を踏まえて、わが国の今後の税制体系をどのようにすべきか議論できる能力を身につけます。③社会人として必要な様々な一般教養を身につけます。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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授業への貢献度を50%、レポート課題の内容を50%にて評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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岩﨑健久・平石智紀『レクチャー財務諸表論』(中央経済社) 岩﨑健久『会計監査論』(税務経理協会) 岩﨑健久『租税法』(税務経理協会)
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準備学修の内容 |
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常にわが国をはじめとした世界のニュースに興味を持ち、新聞、インターネットなど通じて、経済関連を中心にその情報を取り入れる努力をして下さい。また、様々な会社の財務諸表を入手し読むようにして下さい。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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毎回出席し、積極的にディスカッションに参加して下さい。。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 簿記の知識の確認をします。 | 【第2回】 | 財務諸表分析の復習をします。 | 【第3回】 | わが国の税法体系の学習をします。 | 【第4回】 | わが国の法人税(益金)について学習します。 | 【第5回】 | わが国の法人税(損金)について学習します。 | 【第6回】 | わが国の所得税(各種所得の計算、課税標準の計算)について学習します。 | 【第7回】 | わが国の所得税(所得控除の計算、課税所得の計算、税額の計算)について学習します。 | 【第8回】 | わが国の消費税の概要について学習します。 | 【第9回】 | わが国の消費税の計算方法について学習します。 | 【第10回】 | わが国の法人税の現状についてゼミ生にその詳細を報告してもらいます。 | 【第11回】 | わが国の所得税の現状についてゼミ生にその詳細を報告してもらいます。 | 【第12回】 | わが国の消費税の現状についてゼミ生にその詳細を報告してもらいます。 | 【第13回】 | 法人税、所得税、消費税についての報告をもとに、わが国にふさわしい税制体系とはどういうものであるかについて討論してもらいます。 | 【第14回】 | 最近起こっている様々な経済現象を、財務諸表、税に関する知識に加えて、様々な一般教養をもとに分析、検討し、報告、討論してもらいます。 | 【第15回】 | 総まとめを行います。 |
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