Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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社会保険論 I 岩瀬 泰弘
選択必修  2単位
【経営】 17-1-1120-2700-09

1. 授業の概要(ねらい)

 社会保障を事前に知っておくことは社会に出る上でとても重要です。給与から引かれる社会保障費は何に使われているのか、勤める会社にはどんな福利厚生制度があるのかをしっかり理解しておく必要があります。
 社会保障とは私たちの生活リスクを国が支える制度ですが、その仕組みは、①社会保険、②生活保護、③社会福祉の3つから構成されており、給付内容は、①福祉サービス、②医療サービス、③金銭の3つに分かれます。
 本授業は、社会保障を「3つの仕組み」と「3つの給付」から立体的にとらえることにより、その全体像を理解します。わが国の社会保障の7割強は社会保険(医療保険、年金、介護保険、雇用保険、労働者災害補償保険)が占めていますが、少子高齢化の進展により、社会保険の重要性は今後さらに高まると予想されています。
 「社会保険論Ⅰ」では主に医療保険を取り上げ、社会保険の基本的な考え方や仕組みを学びます。

2.
授業の到達目標

 医療保険を通して、社会保障における社会保険の意義や役割について理解できることを目標とします。

3.
成績評価の方法および基準

 授業への貢献度(30%)、定期試験(70%)を総合的に評価します。

4.
教科書・参考書

 教科書は椋野美智子・田中耕太郎『はじめての社会保障〔第14版〕』有斐閣(2017)を使用します。

5.
準備学修の内容

 指定したテキストの序章、第1章、および第2章を事前に読んでおいて下さい。また、授業で使うパワーポイント資料の「エッセンシャル版」をWeb File Serverに掲載しますので予習・復習に役立てて下さい。

6.
その他履修上の注意事項

 社会保険の知識は企業の人事給与制度・福利厚生制度を理解する上で重要であり、また、社会保険労務士や社会福祉士を目指している学生にとっては必須です。目的意識や問題意識を持った学生諸君の受講を期待しています。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス(全体構成の説明)
【第2回】
 社会保障を学ぶ意義
【第3回】
 社会保障の概念整理
【第4回】
 医療保険(1)医療サービスを保障する仕組み
【第5回】
 医療保険(2)被保険者と保険料
【第6回】
 医療保険(3)保険給付
【第7回】
 医療保険(4)診療報酬と薬価基準
【第8回】
 医療保険(5)高齢者医療制度
【第9回】
 医療保険(6)国民医療費
【第10回】
 医療保険(7)医療提供体制
【第11回】
 特別講義(外部講師)
【第12回】
 生活保護
【第13回】
 社会福祉制度(1)児童福祉、障害者福祉
【第14回】
 社会福祉制度(2)社会手当
【第15回】
 総まとめ(論点の整理と総括)