Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

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生命保険論 岩瀬 泰弘
選択  2単位
【経営】 17-1-1120-2700-11

1. 授業の概要(ねらい)

 生命保険を詳しく知ることは、人が人生というものについて考え、自分の長い人生を一歩一歩設計していく上で役に立ちます。また、現在の経済・金融社会を見る眼を養う上でも生命保険経営の実像を理解することは有益です。
 「生命保険論」では、まず企業福祉において重要な生活保障サービスを提供している生命保険会社の経営活動・商品内容を通して、生命保険の概念・機能・効果などを理解します。次に生命保険会社が直面する経営課題(逆ざや、少子高齢化、商品政策、海外事業展開など)を取り上げ、生命保険会社の将来像を考察します。最後に生命保険の上手な利用方法について学びます。

2.
授業の到達目標

 家計や企業にとっての生命保険の意義や役割について理解するとともに、保険会社の経営課題をより深く理解することにより、長い人生の中で、無形商品である生命保険と、どう付き合うかという問題を考えます。そのことにより、社会人としての生命保険活用の基礎力を修得できるようになることを目標とします。

3.
成績評価の方法および基準

 授業への貢献度(30%)、定期試験(70%)を総合的に評価します。

4.
教科書・参考書

 教科書は出口治明『生命保険入門<新版>』岩波書店(2009年)を使用します。

5.
準備学修の内容

 指定した教科書を事前に読んでおいて下さい。また、授業で使うパワーポイント資料の「エッセンシャル版」をWeb File Serverに掲載しますので予習・復習に役立てて下さい。

6.
その他履修上の注意事項

 生命保険と損害保険は「保険」というカテゴリーでは同根ですが、かなりの部分で相違が見られます。生命保険と損害保険の異同を理解する意味から、前期「損害保険論」も併せて受講して下さい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス(全体構成の説明)
【第2回】
 日本の生命保険会社
【第3回】
 生命保険会社の仕組み
【第4回】
 生命保険とはどのような金融商品か
【第5回】
 生命保険会社の資産運用
【第6回】
 生命保険会社を取り巻く経営環境
【第7回】
 生命保険の歴史
【第8回】
 特別講義(外部講師)
【第9回】
 金融業界(保険・銀行・証券)の特性比較
【第10回】
 生命保険会社が直面する課題
【第11回】
 生命保険会社のCSR、少子高齢化と生命保険
【第12回】
 これからの商品政策と販売チャネル
【第13回】
 保険金不払い問題の本質
【第14回】
 保険自由化の検証と生命保険会社の将来像
【第15回】
 上手な生命保険の利用方法