1. |
授業の概要(ねらい) |
|
この授業では、日本の農業の現状を説明し、それがどのような問題をはらんでいるのかを考えていきたいと思います。農家数や農業就業人口の減少に表れているように、農業の在り方は急激といってよいほどに変化しています。現状をとらえる際にも、こうした変化をとらえるために歴史的に見る必要が出てきます。また農業は他の産業と違って生産者の協同組織が重要な位置を占めますし、政府の大きな関与も見逃せません。こうしたことも説明しながら、できるだけ日本の農業の全体像が分かるように説明したいと思います。 日本の食料・農業Ⅱでは日本農業の現状を、歴史や政府の政策にも目を配りながら、明らかにしていきます。
|
2. |
授業の到達目標 |
|
現代の日本の農業の現状を理解し、それが抱えている問題をしっかりとらえることが目標です。授業で使われるおもな概念や考え方を身に着けていただきたいと思います。
|
3. |
成績評価の方法および基準 |
|
必ず出席すること。最終的な試験が重要です。試験では、記述問題や穴埋め問題を答えてもらいますが、授業をきちんと聞いていれば、満点をとれる問題を出しています。また、状況を見て途中で小テストに準じたものを行うつもりです。また、テストではありませんが、皆さんの意見を授業中に書いてもらいます。出席状況はおもにこうした形で把握します。このことは最終的な評価に反映されます。
|
4. |
教科書・参考書 |
|
参考書 速水祐次郎・神門善久、『新版 農業経済論』(岩波書店) 田代洋一、『日本に農業は生き残れるか』(大月書店) 梶井功、『WTO時代の食料・農業問題』(家の光協会) 今村奈良臣、両角和夫、『農業保護の理念と現実』(農山漁村文化協会) 美甘哲秀編、『日本の食料戦略と商社』(東洋経済新報社)
|
5. |
準備学修の内容 |
|
新聞やテレビなどで、現代の食や農業を取り巻く問題に関心を持っていただきたいと思います。授業で用いるパワーポイントやプリントのなかには授業の前の週までに配るものがあります。そうしたものにあらかじめ目を通してください。
|
6. |
その他履修上の注意事項 |
|
パワー・ポイントと配布資料を中心に授業を進めますが、ノートをとることを心がけてください。配布したパワーポイント資料には書いていないことについてお話することもありますから、注意してください。なによりも授業の大まかな流れをつかむことが大事です。授業内容への質問は大歓迎です。 授業中の私語、スマートフォンの使用は厳禁です。
|
7. |
各回の授業内容 |
|
【第1回】 | 農業の特徴について考える | 【第2回】 | 日本農業の全体像を学ぶ | 【第3回】 | 米の生産と流通について学ぶ | 【第4回】 | 野菜の生産と流通について学ぶ | 【第5回】 | 畜産物の生産と流通について学ぶ | 【第6回】 | 家族経営とは何かを国際比較を通じて考える | 【第7回】 | 農業の近代化過程を考える | 【第8回】 | 日本の農村の過去と現在について学ぶ | 【第9回】 | 農業法人について学ぶ | 【第10回】 | 農業協同組合について学ぶ | 【第11回】 | 日本の農業政策の歴史を学ぶ | 【第12回】 | 農地政策の変遷を学ぶ | 【第13回】 | 土地改良政策や環境政策を考える | 【第14回】 | 農産物貿易と通商問題について考える | 【第15回】 | 農業の将来を考える、最終試験 |
|