Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
演習 II 伍井 和夫
必修  2単位
【経済】 17-1-1120-3396-02

1. 授業の概要(ねらい)

 取締役会の「内部統制」システム構築責任は、会社法第362条(取締役会の権限等)において明示されている。そして、この「内部統制」は、リスクベースの経営管理手法としても捉ることができる。この演習の秋期では、有価証券報告書、コーポレートガバナンス報告書、事業報告書等の主要開示資料を教材とした事例研究、グループ課題と個人課題の報告、及びディスカッションを通じて「内部統制」の理解を深める。

2.
授業の到達目標

 「内部統制」に関わる理論と実務を体系的に把握すると同時に、プレゼンテーションとディスカッションの手法を身に付ける。

3.
成績評価の方法および基準

 テキスト等の要約報告書、企業検討表、事例研究報告書、及びディスカッションへの貢献度を総合的に評価する。尚、5回を超えて欠席した者は成績評価の対象外とする。

4.
教科書・参考書

 テキスト:町田 祥弘著『日経文庫 内部統制の知識<第3版> 新書』日本経済新聞出版社 2015年
      堀江 貞之著『コーポレートガバナンス・コード(日経文庫) 新書』日本経済新聞出版社 2015年
 参 考 書:鳥羽英至著『内部統制の理論と制度』国元書房 2007 年
      トレッドウェイ委員会組織委員会著 鳥羽英至、八田進二、高田敏文共訳『内部統制の統合的枠組み』理論編及びツール編 白桃書房 1996 年

5.
準備学修の内容

 授業時間外の具体的な準備学習内容や課題は、LMSを通じて提示及び評価する。

6.
その他履修上の注意事項

 LMSを有効活用するため、パソコン及びインターネットの環境を整備しておくこと。おもしろおかしく(Joy & Fun)学習できるように、教員と共に工夫しよう。また、演習では、学生相互の人間関係も重要である。お互いに切磋琢磨する中で、生涯の友を得るように努めること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス:ゼミ活動の進め方。
【第2回】
 1.内部統制の課題について
【第3回】
 内部統制の課題に関わる要約報告(1):会社法と金融商品取引法における内部統制の統合
【第4回】
 内部統制の課題に関わる要約報告(2):開示すべき重要な不備の報告状況
【第5回】
 内部統制の課題に関わる要約報告(3):内部統制報告制度の効率化・負担軽減策の影響
【第6回】
 事例研究1.訪問予定企業A社の企業検討表の作成
【第7回】
 2.テキスト「CG・C」の見方。(個人課題2.エントリーシートの作成)
【第8回】
 CG・Cの課題に関わる要約報告(1):CG・Cの構成と開示
【第9回】
 CG・Cの課題に関わる要約報告(2):企業はどのように対応するべきか
【第10回】
 CG・Cの課題に関わる要約報告(3):上場企業に期待されること
【第11回】
 3.グループ企業の内部統制について。事例研究2.日本電気(株)の企業検討表の作成
【第12回】
 (株)東芝第三者委員会「調査報告」2015年7月20日について
【第13回】
 外部講師招聘:日本電気(株)「グループ内部監査体制について」
【第14回】
 事例研究3.(1)京王グループの概要
【第15回】
 事例研究3.(2)京王グループの内部監査体制について
 【学外授業】日程は未定だが、平成29年度秋期中に会社訪問をする予定